風の向こうに  

前半・子供時代を思い出して、ファンタジィー童話を書いています。
後半・日本が危ないと知り、やれることがあればと・・・。

風の向こうに(第一部) 其の九  

2010-01-29 21:31:40 | 大人の童話

それから毎日、夢は勉強に遊びに楽しい学校生活を送っていました。

でも、困ってしまうことが時々あります。それは、授業中に四小のことを思って、

校庭を見ながらついボーッとしてしまうことです。この間もボーッと校庭の方を

見ていて、先生に注意されてしまいました。三日に一度は注意されているような

感じです。休み時間、夢は四小に会ってそのことを話しました。すると四小は、

「見ていたわ。」

と、軽く言って笑ったのです。

「なんだ、知ってたの。」

夢は、ちょっとムッとしました。なぜって、始めて会った時、いつも見ているなんて

四小は言わなかったし、四小を思いボーッとして注意された自分が

ちょっぴりはずかしかったからです。