新校舎での生活が始まって一ヶ月がたちました。真新しい校舎、広い校庭、でも、
まだ遊具はすくなく、プールや体育館もありません。しかし、いろいろと気を使って
過ごしていた仮校舎での一学期と違い、子どもたちも先生たちものびのびとして
いました。子どもたちは遊具の少ないぶん、自分たちでいろいろと工夫して遊んで
います。ただ一つ困る事があるとすれば、できたばかりの校庭には、石や釘が多く
転がっていて、子どもたちが遊ぶのにあぶない事でした。また、校庭は整地はされて
いますが、まだ所々に窪みがあり、そこが雨の降ったあとなど、水たまりになる事も
しばしばでした。そこで、全校あげての石拾いが始まります。朝会のあと、
十分くらいを石拾いの時間にあて、みんな(もちろん先生も)でいっせいに
拾い集めました。拾い集めたものは、校庭の数ヶ所に置かれたブリキ製のバケツに
入れていきます。バケツは、あっという間にいっぱいになっていきました。それを、
高学年の子どもたちが校舎の裏の方へ持っていきます。夢は、
”お兄さん・お姉さんは、わたしたちより、やることが多くて大変だなあ。”
と思いました。石拾いだけではありません。高学年の子たちは、時々、体育の
時間等を利用し、先生たちといっしょに、校庭のでこぼこを平らにするため、竹製の
大きな熊手や鋤簾を使って、地ならしなどもしていました。夢は、そんなお兄さん・
お姉さんの姿を教室の窓から眺めながら、
”大変だなあ。ありがとう。”
と心の中でつぶやいていました。