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米粉麺(クウェイティアオ)万歳!

2024-04-15 15:00:00 | ロングステイ

古今東西、人類は麺好きである。我が国でも、蕎麦、うどん、ラーメンは、代表的なファストフードかつ国民食となっているが、ここタイでも麺は国民の間に広く浸透していて、バンコクには麺料理を供する屋台や食堂が無数にあり、早くて、安くて、美味い庶民の味方となっている。かく言う私も麺好きで、朝食として一週間に3回はチュラ大文学部の学生食堂で33バーツ(約140円)の汁麵を注文している。一口に麵と言っても多種多様であり、突き詰めると奥が深く、タイの文化の一翼を立派に担っていると言えよう。

まず麺だが、タイは米の一大産地だけあって、主流はクウェイティアオと呼ばれる米粉麺。極細のセンミー、中細のセンレック、それに幅広麺というよりはシート状になったセンヤイがあり、これに黄色い中華麺であるバミーを加えた4種類が標準的なラインナップである。加えてスープにも種類があり、クリアスープであるナムサイ、ピリ辛のトムヤム味、漢方風味のトゥンスープ、豚の血を入れるナムトック、桃色の腐乳が鮮やかなイェンタフォー、とバラエティに富んでいる。日本では「大盛、麺固め、脂少なめ、野菜マシマシ」といった呪文のような注文の仕方があるようだが、タイでは麺とスープを指定して注文するのが常である。おまけに麵の上に乗せる具も多種多様。焼き豚、骨付き鶏肉、丸い練り物ルークチン(魚、豚、牛、豆腐等各種あり)、ワンタン、カニ肉、豚足煮込み、牛煮込み、鶏の足煮込み等々、店によってウリの品があり、写真の汁麵は、「センミー ナーム ルークチン プラー」(極細麺、クリアスープ、魚の蒲鉾入り)と注文した結果である。

麺4種とスープ5種の組み合わせだけで20種類になるが、具を含めると、選択肢は軽く100種類を超える。さらに指摘しておかなければならないことは、タイでは最終的な味付けを自分で行うのである。店のテーブルには4種の神器たる砂糖(甘)、粉唐辛子(辛)、酢(酸)、ナンプラー(塩)が例外なく用意されていて、タイ人はこれを使って世界に一杯しかない自分の好みの味に仕上げている。この調味システムには、自分にジャストフィットしたものを強く欲するタイ人気質が反映されていてとても興味深い。そのせいかスープは基本薄味になっているのだが、私は砂糖や酢を入れることに大きな抵抗があり、タイ人にはなれそうもないと思いながら、少量のナンプラーと粉唐辛子だけで調味を済ませている。自分で調味しておきながら、「あの店は美味い」とか「トムヤムスープならここだ」などどお気に入りの店を持っているのは可笑しくもあるが、今のお気に入りはBTSバンチャーク駅下のテンタイチャイフアットだ。クリアスープの鮮やかさと自家製ルークチンの旨味が忘れられない。



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