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Mary Janeとの友情の始まり、1984年のAmazing SPIDER-MAN 259号と260号



Mary Jane Watson (“MJ”)の告白と同時進行で、Hobgoblinが再び暴れ始めた1984年のAmazing SPIDER-MAN (ASM) 259号と260号を読み終えたのでレビュー。

筋書をTom DeFalco 、画をRon Frenz、インクをJosef Rubinsteinがそれぞれ担当。FrenzとRubinsteinのコンビの相性が悪いのか、折角不幸な子供時代の話を語っているのに、MJの描き方がもう一歩なのが納得できない。一方、260号でのHobgoblinとSPIDER-MANの対決シーンは結構迫力が合って良い。Osborn社の取締役会の部屋での遠近感を活かしたアクションは非常に効果的だった。ニューヨークの地下鉄を使ってのSPIDER-MANを亡き者にしようとするHobgoblinの奸計はASM 260号のクライマックスと言える。

添付画像は260号の表紙もので、同じく、Frenz/ Rubinsteinによるもの。アクションは間違いなく良いんだよ。

粗筋をさらっと紹介。MJはPeterがSPIDER-MANであることを知っていたことを打ち明けた。Peterは何とかそれを胡麻化そうとする。一方Hobgoblinはニューヨークのギャングの一人Roseと組み、違法なギャンブルを自分たちのビジネスにしようと企む。

気に入った台詞やシーンを書いていく。MJの後ろめたい気持ちの正体がわかって、凄く良い話なのだが、それをいちいちこのブログで説明しない。この物語のクライマックスは最初何とか胡麻化そうとしたPeterの最後の台詞。”I just want you to know that your ever-amazing SPIDER-MAN is real proud to count you among his friends.” この瞬間PeterとMJが本当の意味で友達となっている。

1984年に突如として現れたSPIDER-MAN の黒いコスチュームが異星人であることがわかり何とか引き離した直後の話。Peterはやむなく昔のコスチュームを引っ張り出した。260号ではWeb Shooter(クモ糸を噴出する道具)に原液がつまり自分自身の手が仕えなくなってしまう失敗を犯すシーンがある。これ珍しいな。 漫画なのにリアリティがあって凄く好き。

この時期、Peterは大学院を中退してしまっているが、May伯母さんはそれを許せない。その理由を説明している彼女の台詞が良い。”Ever since he was a child Peter dreamed of a career in science. He owed it to himself to accomplish that dream.” May伯母さんはの怒りはPeterのためであることがわかる台詞で涙が出る。

その言葉を聞いた下宿人のArthurの台詞。”I seriously doubt that he would ever intentionally hurt anyone.” この次のコマで、違法ギャンブル場でSPIDER-MANが用心棒たちを殴りまくる話の流れは楽しい。DeFalcoのことちょっと過小評価していた。上手い。ASMで読みたいものは大体読んだかなと思っていたがDeFalco期も侮りがたい。

最後はHobgoblinの負け惜しみ。”You shall suffer no man ever suffered before, SPIDER-MAN!” 洋の東西を問わず、悪人は最後にこういう台詞を平気で言っちゃうんだよね。この時点で負けているな。
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