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昔のSpectacular SPIDER-MAN (“Spec”)を読んでいたら、続きもので、しかも続きはFANTASTIC FOUR (“FF”) 218号だった。迷った挙句御用達でFFを追加注文した。読み終えたので、レビュー。
両方とも筋書きをBill Mantlo、画をMike Zeck、インクをJim Mooney、 FFの画をJohn Byrne、インクをJoe Sinnottがそれぞれ担当。
添付画像はSpecの表紙で、Zeck の手によるもの。Zeckと言えばSPIDER-MANの名作Craven’s Last HuntやSecret Warsが有名だよね。あと、PUNISHERも何やら有名なはず。今回のこの添付画像の画が非常に良いな。インクがJoe Rubinteinってのも買いだよね。彩色が誰だかわからないけど、シンプルに仕上げられている。
さて粗筋から。大学院は、休みへと突入し教授を筆頭に院生たちがお祝いするため、ハドソン川遊覧船でパーティーを開催する。院生のPeterももちろん仲間入り。ところが、スタテン島にいるFFのHUMAN TORCHから緊急連絡が。到着したSPIDER-MANは新Frightful Fourと対峙する。囚われの身となったSPIDER-MANを連れFrightful FourはFFの基地を襲う。
いつものように、気に入った台詞やシーンを書いていく。院生だけに学生仲間は頭が良い。そんな中、意地悪キャラMarcyの台詞は面白いかな。船に乗るための板が取り外されてから5分は経っているのに、どうやって船に乗ったの? Lizardに変身していないConnors博士が意図せず助け船を出すあたり、昔の漫画にありがちな展開。
この当時のPeterの周りの綺麗な女性がもう一人、Debra。彼女のPeterに対する”Would you hold me, please?”はすっごい良い場面ながら、スーパーヒーローものではこの後すぐ事件になって、その後は良い感じに進展しない。これも昔の漫画にありがちな展開。
そもそもこのFrightful FourはFFの敵。FFへと話が繋がる伏線はSpecの台詞の中にも出て来る。FFと同じくFで名前が始まっているのが味噌。Stan Leeはこういう言葉遊びが結構好きだったね。(彼の専売特許じゃなくて、アメリカでよく使われている表現にはこういう言葉遊びが頻繁に使われる。)
続いて、FF。Byrneが担当してからのFFは結構買ったつもりだが、この作品は持っていなかったな。Sinnottのインクなくして、FFはあり得ない。この218号にオマケのピンナップが付いていた。その画の鉛筆は彼が担当している。The THINGなんてSinnottが描いてもKirbyが描いても、Byrneが描いても同じだ。凄い個性。
取り敢えず、悪のFFを唐オた正義のFFのリーダーReedとSPIDER-MANの台詞。
“Without your help the Frightful Four might become only the upper-powered quartet in town.” “Without your help YELLOW JACKET and the WASP might’ve become the only insect heroes in NY.” 長いんだけど、古き良きアメコミののどかなお世辞の応酬。ちょっと今のアメコミではこんなに長い台詞を喋らないね。
The Frightful Fourの一員Trapsterが面白かった。The THINGが最後にNegative Zoneに悪人は吸い込まれるよと言われた途端に、彼は気を失っちゃった。