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最近はHobgoblinの出てくるSPIDER-MANを読み漁っているのだが、今回はAmazing SPIDER-MAN (“ASM”)289号のレビュー。1987年の作品。
筋書きをPeter David、画をAlan KuperbergとTom Morganが担当。添付の表紙はMorganによるもの。
粗筋をさらっと紹介。前に紹介したASM 275号、276号から話は続いている。HobgoblinがRoseなる謎のギャングと手を組みKing Pinの縄張りを狙っている。そんな中、新聞記者Ned Leedsの遺体がベルリンから空輸された。未亡人となったBettyを気遣うPeter Parker (=SPIDER-MAN)。King Pinの計らいで、彼が調べたHobgoblinの正体はNedだと知るSPIDER-MANだが、その前に本物(?)のHobgoblinが出現する。そして最終決戦に挑むのであった。
いつものように気に入ったシーン、台詞等を紹介する。笑っちゃうのはこの表紙に書かれているキャッチコピー。”Not a trick! This is the issue you’ve waiting for!”そして、下には”The Hobgoblin Revealed!”はっきり言います。これ嘘です。
ASM 275号が自信喪失篇だとすれば、この289号は自信回復篇。なんかよくわからないけどね。そして、Hobgoblinを唐キことができなかったのにね。それにしても、Hobgoblinとの戦いは相当なページを使っている。(7ページ)結構この戦いは読み応えあり。
回復と言えば、275号でHobgoblinであるとの嫌疑をかけられたFlashだが、彼の汚名は雪がれた号でもある。SPIDER-MANのピンチを救ったのは彼だしね。
King Pinをつけ狙うギャングRoseとHobgoblinの対決も良い。RoseがGoblinに退席を促す台詞”You know where the door is.” の後のGoblinの行動は彼らしい。“It’s where I wish it to be!”と捨て台詞を残して、壁をぶち壊して退出するんだよね。
情緒不安定なBettyを気遣う`Peterはどこまでも優しいな。Bettyの嘘に後から気が付いたり、Mary Janeを彼女の元に送るなどできることは何でもする感じだ。随分最近Bettyと映画を観る約束を守っているPeterの話もあったが、この二人の友情は固いな。
King PinとHobgoblinの対決も凄い。最後に杖をバット代わりにして、カボチャ爆弾を打ち返すシーンは面白い。彼はただのデブじゃない。
全般的に会話や話の展開の面白さが印象に残る作品だった。Davidが関わると俄然作品が面白くなる。二人の画家が担当していて、画に安定感がない点を完全にカバーしている。
二人の画家は悪くはない。二人とも一昔前のアメコミ画家という印象。John Romita Sr.を相当意識している画だね。(どっちかわからない。)PeterとBettyが一緒にいるシーンを描いたのもどっちだかわからないが、Bettyは良く描けていて好き。