虹の彼方に ~ over the rainbow ~

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「オーロラストーリー ~星野道夫との対話~」 プラネタリウム番組。

2010-12-28 08:08:45 | diary / gardening


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山梨県立科学館に行って、プラネタリウム番組 『 オーロラストーリー ~星野道夫との対話 』 を、

観てきました。


オーロラの科学と神話、そして 星野道夫。

真摯なまなざしで、アラスカの人と自然を、多くの写真と言葉で残した表現者。

1996年8月8日、43年の短い生涯を閉じました。

「 オーロラストーリー 」 は、星野道夫の人生を軸にしながら、オーロラの神秘を

科学と神話の両面からアプローチした物語です。

科学の言葉では、地球と宇宙をつなぐオーロラ。神話の言葉では、生と死をつなぐオーロラ。

科学も神話も、 「 私たちはどこから来て、どこへ向かうのか 」

という人間の根源的な問いに応えようとする、人間の思考の表れと言えます。

星野道夫の残した言葉とともに、オーロラの魅力にせまります。


( ※ チラシの解説より、抜粋させていただきました。 )


星野 道夫 さんの本は、 『 旅をする木 』 と 『 長い旅の途上で 』 の、2冊を読みました。

『 風のような物語 』 は、読んでいる途中で、 『 森と氷河と鯨 』 、 『 ノーザンライツ 』 は、

これから、読もうと思っています

ずっと、楽しみにしていた、プラネタリウム番組 「 オーロラストーリー 」 を、

おちびたちといっしょに、観ることができて、貴重な、素晴らしい体験ができました。

アラスカの夜空を、再現したかのような、満天の星空は、言葉を失い、圧倒されるほど、美しかったし、

星野 道夫 さんの撮られた、アラスカのオーロラの写真と、現代のテクノロジーが、合わさって、

生まれた、あたかも、上空にあらわれたオーロラを、見ているような、不思議な感覚におそわれ、

息をのむほどの、美しさでした

そして、 「 ああ、なんて、人間は、ちっぽけな存在なのだろう 」

「 そこで、小さなことを、悩んで、迷ったりしている自分は、いったい、何なのだろう 」

と思わずにはいられませんでした。

いちばん、心に残ったことは、アラスカの先住民族の人々が、代々、言い伝えられてきた、

「 天上は、半円の球形状の柵でできていて ( ちょうど、プラネタリウムのような感じ ) 、

  その最上部の中心に、穴が空いていて、そこから、オーロラの光りが、降りてきて、

  死者の魂を、あちら側の世界へ、導いている。 」

という、死生観、でした。

わたしが、幼い頃 「 人は、亡くなると、お空の上に昇って、お星さまになるんだよ。 」

と教えられたことと、とても、共通する部分があって、なんだか、妙に、不思議に思いました。

星座の神話でも、同じようなことが、描かれていて、星や宇宙に対する、人間の想いは、

時を超えて、民族を超えて、共通するものがあるのではないでしょうか。

“ あちら側の世界 ” が、もし、存在したとしても、果てしない宇宙の彼方にあって、

決して、見ることができないのと、同じように、また、こちらの世界 ( 地球 ) も、

“ あちら側の世界 ” からは、見ることができないのでしょう。

でも、見えなくても、必ず、そこに、存在している、と信じることができたなら、

それは、人の心の中に、確かにあるのですね。

そんなことを、思いながら、光りの帯の流れのような、オーロラを観ていたら、

涙が、溢れてきて、止まりませんでした

オーロラは、見ている人に、有無を言わさず、直観的に、心身に訴えてくるようです。

今まで、感じたことのない、本当に、幸せな時間を、過ごすことができました。




「 人が 一生を閉じる瞬間、誰でも ある一つの強烈な風景を 思い出すとしたら、

  自分は アラスカで 見続けた オーロラ かもしれない。 」     

                                       星野 道夫


                    


          

                       山梨県立科学館の外観




                            ドームから望む景色







                            展望台から眺めた富士山




                              三日月の夜空




           


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