木の実、花の実、私の身

花が咲き終わった後、実をつける。
この実をよぉくみると、実にいとおしい。

一つの命

2011年03月07日 | 日々の想い
ご縁に感謝いたします。

東洋占術コンサルティングの「条光」です


昨日、勤務先であるグループホームの利用者の方が人生を全うされ旅立たれました。

戦前から戦後にかけて、日本の混乱の中で、どのように生き抜いてこられたのか想像には至りませんが、

幼いころから住居はなく、親戚をたらいまわしにされ、生きるべくすべを経験の中から習得されたのではないかと

思わされる一面が係わりの中で何度かみられました。


生涯を独身で過ごし、自分の価値観とこだわりで、人を信じられない部分と、ふとした時に心を開いた表情の

ギャップのなかに、彼女の人生観を見たような気がしました。


最後の2年間の係わりでしたが、だんだん心を開いて行く時間がふえてきました。

また、彼女自身ようやく自分の居場所を見つけることが出来て、安心して暮らせたことと思います。


少しだけですが、彼女と寄り添う時間を作ることができて、私も学ぶところがいっぱいありました。

唯一心を許せるポン子(ぬいぐるみ)と一緒に旅立っていきました。


きっと、今世での学びはとても大きいものだったでしょうね。

ポン子を抱いて笑っている彼女の笑顔が目にみえるようです。

ありがとうございました。


では、また