~駿河路や 花橘も 茶の匂ひ ~この句は、俳聖 松尾芭蕉が 茶所 駿河国(静岡)を表現する句として1694年 元禄7年 5月に詠んだ句です。代表作となる奥の細道をまとめた芭蕉は、江戸を発ちます。野ざらし紀行 以来、2度めの駿河路の旅で 島田宿まで来た芭蕉は、大井川で川留めに遇い、この地で4泊した芭蕉は数句を残して渡り、生まれ故郷の伊賀上野を目指しました。半月後、故郷 伊賀上野に戻った芭蕉ですが、この年の10月に、不和となった門人の間をとりもつ為に大坂を目指して還らぬ人となりました。