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日本歴史紀行

歴史めぐり 街物語 7 ‐ 13 奈良県 奈良市 13




唐招提寺 金堂

奈良県奈良市五条町



唐招提寺の南大門を正面に進むと天平建築の一大傑作ともいえる金堂に突き当ります。

厚な本瓦葺の屋根、正面からは横一列に並ぶ大柱はかすかな胴張(エンタシス)をもつ寄棟造の建築は、日本の招きに応じようと、5度の渡海の失敗にも諦めず、失明の末に6度目の渡海で日本に辿り着き、日本の僧侶達に戒律を授け続けた唐の高僧 鑑真和上が共に日本の土を踏んだ弟子達と造営に身を捧げました。


苦心の末に造立を終えた金堂には、3メートルを超える本尊、盧舎那仏坐像を中央に、左右に薬師如来立像と千手観音立像。本尊の前方左右に梵天、帝釈天立像と、国宝の立像の数々が並びます。



唐招提寺 鼓楼 舎利殿




鼓楼は、低い二階建ての建物で、当時は経典を納める経楼として造立されたものの、鑑真和上が亡くなると一階には鑑真和上の舎利(遺骨)が納められることになり、舎利殿とも呼ばれます。


老朽化で鎌倉時代に再建されて鼓楼と呼称されるようになりました。


鑑真和上が命懸けで渡来してもたらした戒律も長い年月で衰退したため、鎌倉時代の覚盛上人が復興を果たします。

毎年5月19日の覚盛上人の命日には、中興忌として法要が営まれた後にハート型の宝扇がまかれます。






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