『あおまんとじゃあなる』

『本』と『ビール』と『泡盛』があれば、とりあえず幸せなのです

『神無き月十番目の夜』

2006-04-09 22:39:34 | 『素人独断読書日記』
飯嶋和一著

実は、まだ読み終わってはいないのですが
昨晩、購入してから1ヶ月ほどして読み始めたところ
今日も早い時間から出勤にもかかわらず
今朝方まで読み続け
今日帰宅してからも読み続け
残り20ページほどとなりました

この物語も史実に基づいた話しのようで
古い時代に生きる人々と新しい支配者の
考え方や感じ方の違いを浮き彫りにしていました
そのなかで主人公ともいうべき人物
石橋藤九郎は古い時代を尊重しながら
新しい支配者に不本意ながら恭順の型をとり
あくまで生きていくことを続けようと思いながら
信じていた村民に裏切られ死んでいくという
とても感情移入しやすい人物でした

一方で、作者は江戸時代や徳川幕藩体制が嫌いなのか
この作品でも陰に陽に批判を入れていました
私自身イチバン好きな「黄金旅風」がそうでしたし
「雷電本紀」のなかでは、「鬼平」こと長谷川平蔵を
「血腥いことばかりが好きな火盗改めの頭目」としていますし
どーなのかなーと思っています
またしばらく新作が読めないと思うと悲しいなーと思うのでありました