独白

全くの独白

つい感動してしまった

2017-05-10 21:11:07 | 日記
石川県庁舎の高所では、毎年隼が営巣する。
通常は安全で食料の調達し易い海岸の崖に作るらしい。
変わっているのと国の絶滅危惧種に成っている事から、毎年TVなどで紹介される。
建物の中の職員達も刺戟しないように気を配って遣っているらしい。
その甲斐あって今年も雛五羽が無事に生まれ、ニュース番組で映し出されている。
親の顔と三羽の雛が見えている。二羽は積極的に首を伸ばし口を開けて肉片を受け取っている。
残る一羽は然程動かず、目も他の二羽より更に瞑りがちで在る。
「これが生存競争の落伍者になる訳だな」と、薄情な私もちょっと切なく思いながら、
こちらは食料を口に放り込んでから又画面に目を向けた。
すると、画面の外に出て、足元の肉塊から食い千切ったらしい肉片を咥えて、又現われた親鳥が
それをその三羽目の口に押し付けるようにして遣っている。
流石におとなしいその雛も、無表情にでは在るがモグモグと口を動かしている。
音声はこちらに届いていないが、親の声を聞いたような気がした。
「いっぱい食べないと、大きくなれないよ」
隼と雖も、親は子を見守っているのである。

8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
わたしなら・・・ (ROKO)
2017-05-12 07:55:50
何度か言ってますけど、挫折続きの私の人生、「弱きを助け、強きをくじく」が身に染みてますので…
私なら見守るどころか、この弱っちをいっぱしの成鳥にするのが私の使命、言っている言葉も他の二羽に「あんたたちばっかり食べんじゃないわよっ!」ですかね。
返信する
な~るほど2 (ROKO)
2017-05-12 08:03:02
お返事遅れて、3日も前の記事のご返事なのでこちらに書かせてくださいね。
雄陽丸さんのコメント、私も「な~るほど」でした。
確かに鎌倉の文人、東京から鎌倉に避難していたのかもしれませんね。それを見抜くという事は…・
雄陽丸さんも文人?
返信する
三度すみません (ROKO)
2017-05-12 09:54:20
今日は、なんとなく自分のブログを書く気が出ませんで・・・。また昨日と同じことを書くのか・・・とね。
それでもう一つ前(四日前)のコメントの返事です。
いやいや、「きたきたっ」ていう感じです。雄陽丸さんはご自分の言葉で書かれてらっしゃるのでお気づきにならないと思いますが、おっしゃっておられること、かなり難しくて「頑固」と「アイデンティティー」、思わず広辞林で調べてしまいました。「頑固」はわかりやすいですが、「アイデンティティー」、余計にわからなくなってしまいました。なんとなく褒めてくださっているような気がしますが、なかなか私のことをちゃんと分析してくださる方、この世の中にはいませんのでね、何度も読み返しています。
「アイデンティティー」=同一性:人間学・心理学で人が時や場面を超えて一個の人格として存在し、自己を自己として確信する自我の統一を持っていること。自我同一性・・・・(大辞林)
昔、ものみの塔の方がおっしゃったことで、わからなかったことがあるのですけれど、
「復活」という言葉の意味について、神様が一度死んで土に帰った人をよみがえらせてくださるということなんですが、神様の記憶の中で、生きていたその人をそっくりそのまま復元してくださる。もし今、はなちゃんが事故で急に死んでしまったら、お母さんはとても悲しいけれども、神様が髪一本に至るまで、性格も、覚えている記憶までもそっくりそのままのはなちゃんを返してくれたら癒されますね、と、何とありがたい事でしょうバージョンでおっしゃったのですけど、
私としては、「全く同じはなちゃんでも、その中に私が今まで育てたはなちゃんがいなければ、それははなちゃんではない。顔も性格も全く違っても、その中にはなちゃんがいたら、それがはなちゃんだ。私はそっちの方が癒される。」と言ってゴネたことがあるんですが、そういう事でしょうか。
人の話をよくきくとおっしゃってくださっていますが、私は人の話の中にはその人なりの真実があって、それが私にとってもとても有益なことである場合が多いことを、「わたし」は知っています。
ある人の話を受け入れるという事は自分をも変えるという事ですよね。自分を変えることが有益であるという事を知っている自分、後者がアイデンティティーでしょうか。
返信する
コメント、有難うございます。 (雄陽丸)
2017-05-12 21:26:23
殊に「な~るほど2」の勿体無いお言葉、恐縮至極です。
三つ目のコメントへのコメント、ちょっと考えさせてください。
部分的には出来ているのですが、纏めなければなりませんので。
風呂に浸かりながら考えていて、のぼせてしまうところでした。(~_~;)
では又(^o^)丿
返信する
ROKOさん、お待たせ致しました。 (雄陽丸)
2017-05-14 00:24:54
漸く何とか考えが纏まりました。先ず念の為にお願いして置きます。私はこういう事を専攻している訳でもしていた訳でもありません。
ただ我流で搔き集めた知識を、我流に嚙み砕いて血肉としているに過ぎません。
でも例えば中学生は知識に乏しく、戦時を経てきた事も無いのだから、戦争と平和に就いて議論する資格がない、という事にはならないと思います。
どんなに未熟な者でも、その時々に知っている限りの言葉で考え、その過程や結果を口にする事で、会話し議論するというのは、資格の有無にも当人の好むと好まざるとにも関わらない、
人として負っている定めと言っても良い事柄でしょう。そういう思いから私自身も、貧弱な知識を基に、拙い言葉を振り回しているに過ぎません。
従ってどうか私如きの言葉等その程度のものと云う御心算で、御受け入れ下さい。前置きが大変長くなってしまいましたね(^-^;。
さて本題ですが、まずROKOさんに就いては勿論褒め称えているのです。
そして「アイデンティティ」は他の多くの言葉同様、幾つもの意味を持っているようですが、基と成っているのは「同一性」でしょう。
よく「自己同一性」と言われますが、それでは意味が混濁するようで、相応しくないと思います。
「同一」を取って「ある事物の」とでもした方が寧ろ良いでしょう。
「同一性」とはその言葉通り「ある事物が(又は「万物は」)いついかなる時も(詰まり「時や場面を超えて」)その事物であるという『性(質)』という意味であって、「その性(質)が属している『事物』」という意味ではありません。
つまり「同一性」とは特別なものではなく、わざわざ言及する値打ちさえないような事柄に、一見思われます。
併し実は私達人間にとって必須の概念なのです。東京と埼玉の人が猿に就いて語り合っている時に、東京の人は脳裡に熊を、埼玉の人は栗鼠を思い描いたとしたら…。
気象予報士の云う「台風」が、時として「高気圧」であったり「霧」の事であったりしたら、話に成りませんよね。
五分前も今も、「台風」は熱帯低気圧で、東京に住んでいても埼玉に住んでいても、「猿」は「見ざる聞かざる言わざる」の「猿」である必要があるわけです。
このように台風でも猿でも、他の何でも同一性を持っていて当たり前で、持っていなければ何も始まらないのです。
更に言うならば、同一性を持っているのは実は諸事物そのものですらなく、諸事物を示す言葉でしかない事が明らかです。
併しその「でしかない」言葉こそは、論理と表裏一体を成していて、人間の拠って立つ処、人間の本質を成す因子の中の最も重要なものと云って良いでしょう。
このように人間との密接過ぎる関わりから「アイデンティティ」は、「身元」「その人らしさ」「『自己』同一性」などの意味や意味合いを派生させて来たのだと、私は思うのです。
さて私はROKOさんを、アイデンティティの塊、権化だと思います。逆にその人を、以前あそこであった事のあるあの人だと、同定しがたい、つまり同一性の小さい人も世間にはいます。
そういう差異はどうして生じるのでしょう。「馬子にも衣裳」髪形や化粧が変わればだれでも同定し難くなってしまいます。
ですからそのような事共を総て削ぎ落として最後に残った因子が、その人の同一性を際立たせ、その人をその人たらしめている本質的な部分という事に成り、
ROKOさんはそこが強烈で所謂自我を確立している人なのに対して、影の薄い人は非特徴的で、所謂自分探しの旅をしているような人なのだろうと思います。
勿論そのような人も上述した私の考える、厳密な意味での同一性は有している訳です。

恐らく「物見の塔」の人の言葉には欠けた処があり、真意はROKOさんが仰った様なはなちゃんの復活に在るのではないかと私は思います。
ROKOさんの仰った「はなちゃんの中のはなちゃん」が詰まり私の云う「はなちゃんの同一性の拠り所となり、はなちゃんをはなちゃんたらしめている、本質的な部分」ですね。
因にこんなことを言うと、敬虔なキリスト教徒のROKOさん等からは「言葉通りの意味なんだよ!」と叱られるかも知れませんが、
復活とは臓器移植などで存在を繫ぐ今日の在りようを予言したものなのかも知れませんね。では又(^^)/。
返信する
よろしくおねがいします (TOGZ)
2017-05-15 15:09:52
読者登録をいただき、ありがとうございます。

私は退職12年目の初老(とは言いたくないのですが)者です。

出会いは学びの心で拝見させていただきます。

自然に生きていますので、頭で考えることが苦手です。
コメントはあまりできませんがよろしくお願いします。
返信する
はじめまして (柚木結羽)
2017-05-16 20:11:11
雄陽丸さま

こんばんは
読者登録ありがとうございます。

雛鳥の話を読んで、鳥も親になればちゃんと自分の
子供をみているんだなと思いました。

それに引きかえ、人間は…。
つい最近も幼い我が子に熱湯をかけて死にいたらしめた事件がありました。
そして、母親と付き合っている男性が罪をなすりつけあっていると言う、なんとも身勝手な自分さえよければと言う態度が、悲しくなります。

みんな健やかに育ってほしいです。

これからもよろしくお願いいたします。

返信する
柚木結羽様、こんにちは、はじめまして。 (雄陽丸(独白))
2017-05-17 17:22:41
御共感下さってありがとうございます。
こちらこそ、どうぞ宜しく御願い致します。
返信する

コメントを投稿