独白

全くの独白

日本的な雨の終焉

2017-08-10 21:58:33 | 日記
又も記録的な大雨が、今日は京都で降った。殆ど連日である。こう頻繁では、もう記録的とは云えない。
矢張り温暖化で亜熱帯化しつつある日本では、どんな雨もスコールのように降るようになってしまいつつあるのか。
もう、しとしとと降る雨など見られないのか。
「雨雨降れ降れ、母さんが・・・」などという唄の歌われる事も二度と無いのか。
米国辺りでは以前から、ハリケーンは巨大で、竜巻は強烈であるのが普通で、その為に極小さな島国の「この儘では沈んでしまう」との訴えも、
トランプ氏などの耳に届いてはいても、皮膚感覚的に受け止められる事が無く、暢気にパリ協定から離脱したりしているのかも知れない。
併し私達は幸か不幸か、皮膚感覚で変化を捉え得ている。
台風なども、私等の子供の頃には風速四十メートルと聞くと震え上がったものであるが
近頃は、七十メートルなどと言うのが普通に来ている。
格段の変化には格別の対応をするのが相応しかろう。
此の儘では海に呑まれる事は無くとも、他の意味で日本も沈んでしまう。

本音と建前(核兵器禁止条約)

2017-08-06 15:21:47 | 日記
従前から日本人は、率直なものの言い方をしない、難事は建前で遣り過ごそうとすると、
特に日本人の間では言われて来た様であるが、相変わらずのようである。
唯一の被爆国として至当と誰もが思う筈の、核兵器禁止条約への賛同をしない。
米国の核の傘の下にある現実への拘泥から、保有国と非保有国との橋渡しをする等と奇妙な口実を設けて逃げている。
併しあまり、器用に本音と建前を使い分けているとは、云い難い。
そんな事をせず、堂々と禁止を先頭に立って唱えれば良いのである。
米国にも廃絶を勧めれば良い。逆鱗に触れて引き上げられてしまう心配は、まず無い。
米国が我が国、就中沖縄辺りに殊に多大な戦力を配備している第一義的理由は、自国の安全保障の為の地政学的考察の結果であり、日米安保条約は方便に過ぎない。
我が国が如何なる要求をしようと、米国にとってそれは判断の為の材料の一つに過ぎず、最終的に米国がどの道を採りどの道を捨てるかは、
米国の裨益に鑑みて、米国の決める所と成ろう。
詰まり我が国の企図に拘らず米国は、遣る時には遣るし、遣らないと決めたら何もしようとはしまい。
我が国を攻める蓋然性を有する国にとってもそれは自明であり、我が国自体が、米国の庇護下にあると、自認して居ようと居まいと、
我が国を攻めた時米国が指を咥えているとはよもや思って居まい。而して米国は核兵器を持っている。
即ち我が国が自認しようとしまいと、実質的に我が国は米国の核の傘の下に入ってしまって居り、そこから出る事も、逆に出来はしないのである。
不要の心配をせず、核兵器廃絶を唱えれば良かろう。
因みに此処で私の言う建前は「わが国は米国の傘の下にある」、本音が「核兵器は廃絶すべし」である。
たぶん日米安保条約が米国にとって、畢竟は方便であるに過ぎない以上、我が国もそれを飽迄方便であり建前であると、捕らえて置くべきであろう。