昭恵夫人の証人喚問を求める野党に、首相は「妻の行為は犯罪では全く無いのに、証人喚問というのはおかしいのではないか」と答えていた。
「先決問題要求の虚偽」の見本のような返答である。「論点先取の虚偽」の一種であり、そう言った方が解り易いかも知れない。
要するにこれから出そうとしている結論を、先に出してしまっている訳であり、行き着く先は堂々巡りしかない。
そして無論、それは客観的な根拠の無い独善的な結論であって、誰をも説得出来るようなものではない。
剰え言い張っているのは当人ですらない、配偶者なのである。詰まりこの結論には、主観的根拠すらありはしない。
斯かる非論理的強引さは焼け糞に成った餓鬼大将宛らであり、不当に増長しているとの誹りを、又その不自然さが却って隠された臭い物の存在への疑念を、野党のみならず誰の胸にも惹起したに違いない。
こんな強弁で済むなら警察も法廷も、要りはしないのである。
第一彼の言葉に従えば、出て来た証人は総て罪人であるという事に成ってしまう。この点でもこの答弁は、支離滅裂である。
後ろめたい処は無いのであろうから、証人喚問にでも何にでも応じるが良かろう。
どうしても厭なら、参考人として「招致」すれば良い。
それすら拒むと言うなら、何か在ると思ってくれと言って居るようなものである。
彼の支持者も松井知事のように「こちらから出て行きたいが、呼んでくれないので・・」位の事を言って貰いたいと、もどかしがっている事であろう。
非支持者なら、今迄に明らかになっている事以外にも、もっとまずい事を隠して居るのかも知れないと、既に思っている筈である。
此処迄来たら出て来るしかないと思われるが、強いて出ない理由を探れば「忙しい民間人が、貴重な時間をそんな事に 費やして居られるか」と言うのが思い浮かべられ、そうだとすればちょっと共感できるが、それでは候補でしかない段階で招集されてしまう裁判員の浮かぶ瀬が無い。
況して昭恵夫人と言う民間人には、役人である配下が付いて居るのであるから、宜しく忖度して戴きたいものである。
そして勝敗は時の運、昭恵さんの武運拙く、芳しからざる決着を見る事に成ってしまった暁には、安倍氏にも二枚舌を使うこと無く、腹を括って貰わねばなるまい。抑そのような危ない丸木橋を渡る事もあろうとは、政治家を志した時に覚悟したのでは無かったのか。
斯様にどこからどう考えても、喚問か招致に応じるしか道の無い事は誰の目にも明らかであるし、他ならぬ彼自身にも、本来なら見える筈である。
それなのに見えないのは、渦潮の真っ只中を懸命に泳いでいるからか、であるとすればその渦は清らかに澄んだものであろうか、或いは、どす黒く濁ったものなのであろうか。
こんな疑いを持たれるのも逃避しているが故であり、此の儘では彼の武名が、潔さに欠けていた侍としてのものと成ってしまう事を、武士道好きとの噂のある彼の為に、憂えるものである。
「先決問題要求の虚偽」の見本のような返答である。「論点先取の虚偽」の一種であり、そう言った方が解り易いかも知れない。
要するにこれから出そうとしている結論を、先に出してしまっている訳であり、行き着く先は堂々巡りしかない。
そして無論、それは客観的な根拠の無い独善的な結論であって、誰をも説得出来るようなものではない。
剰え言い張っているのは当人ですらない、配偶者なのである。詰まりこの結論には、主観的根拠すらありはしない。
斯かる非論理的強引さは焼け糞に成った餓鬼大将宛らであり、不当に増長しているとの誹りを、又その不自然さが却って隠された臭い物の存在への疑念を、野党のみならず誰の胸にも惹起したに違いない。
こんな強弁で済むなら警察も法廷も、要りはしないのである。
第一彼の言葉に従えば、出て来た証人は総て罪人であるという事に成ってしまう。この点でもこの答弁は、支離滅裂である。
後ろめたい処は無いのであろうから、証人喚問にでも何にでも応じるが良かろう。
どうしても厭なら、参考人として「招致」すれば良い。
それすら拒むと言うなら、何か在ると思ってくれと言って居るようなものである。
彼の支持者も松井知事のように「こちらから出て行きたいが、呼んでくれないので・・」位の事を言って貰いたいと、もどかしがっている事であろう。
非支持者なら、今迄に明らかになっている事以外にも、もっとまずい事を隠して居るのかも知れないと、既に思っている筈である。
此処迄来たら出て来るしかないと思われるが、強いて出ない理由を探れば「忙しい民間人が、貴重な時間をそんな事に 費やして居られるか」と言うのが思い浮かべられ、そうだとすればちょっと共感できるが、それでは候補でしかない段階で招集されてしまう裁判員の浮かぶ瀬が無い。
況して昭恵夫人と言う民間人には、役人である配下が付いて居るのであるから、宜しく忖度して戴きたいものである。
そして勝敗は時の運、昭恵さんの武運拙く、芳しからざる決着を見る事に成ってしまった暁には、安倍氏にも二枚舌を使うこと無く、腹を括って貰わねばなるまい。抑そのような危ない丸木橋を渡る事もあろうとは、政治家を志した時に覚悟したのでは無かったのか。
斯様にどこからどう考えても、喚問か招致に応じるしか道の無い事は誰の目にも明らかであるし、他ならぬ彼自身にも、本来なら見える筈である。
それなのに見えないのは、渦潮の真っ只中を懸命に泳いでいるからか、であるとすればその渦は清らかに澄んだものであろうか、或いは、どす黒く濁ったものなのであろうか。
こんな疑いを持たれるのも逃避しているが故であり、此の儘では彼の武名が、潔さに欠けていた侍としてのものと成ってしまう事を、武士道好きとの噂のある彼の為に、憂えるものである。