独白

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稀勢の里の遺産

2019-01-18 15:28:29 | 日記

鶴竜が休場する事に為った。

稀勢の里の残した不名誉な休場記録の御蔭で、今後の横綱は確かに気分的に休み易くなったかも知れない。

併しそれで良いと思う。今の力士は傍目にさえ忙し過ぎる様に映る。

嘗ての「一年を二十日で過ごす好い男」程では無くとも、負傷を治すに十分な程度の余裕はあるべきである。

実際は曾ても巡業などで、存外忙しかったらしいが、今ほどでは無かったろう。

世の中全体の在りように合わせて本場所が、一場所十五日に為り、年六場所に為りと変わって来たばかりか、

その合間の仕事も、ファンサービスにTV出演と、増えて来ている筈で、

であれば相撲の在りようも古式床しい醍醐味に拘泥せず、変えて行けば無理が無くて良さそうなものであるが、

それではファンが付いて来まい。

ファンの意向と伝統の重み、どちらをどの程度重んじるかの塩梅は、傍目にも難しそうに映る。

であれば、阿吽の呼吸で休場を大目に見るしかあるまい。

斯様の評価は当人にとって不本意ではあろうが、真に意義あるレガスィを稀勢の里は残し得たのである。