独白

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力士の断髪式

2019-10-08 14:50:59 | 日記

先日稀勢の里の断髪式があった。引退してから八ヶ月程経っている。長いと云えば長い。

期間に特に決まりは無いらしい。横綱だからと云って、殊更長い訳でも短い訳でも無いらしい。

力士は大概、中剃りをして居るらしい。月代を剃るが前髪だけは残すから、そう称するらしい。

中剃りしないと、きれいな大イチョウが、結い難いらしい。

但し今十両に居る徳勝龍などのように、人一倍量があるのに剃って居ない人もあるらしいから、強制でも無い様である。

床山さんを泣かせて居るかも知れないが、剃ると折角人より豊かに生えている髪が、薄くなりそうな気がするのかも知れない。

力士も一種のアスリートであり、引退が早い。

引退してすぐに断髪すると、傍目には、剃って居るから薄いのか、禿げて居るから薄いのか解らない。

若禿を見ると条件反射的に嘲笑う不届き者も世間には居る。

笑われては元力士の沽券に係わる様でもあるが、些細な事で矢鱈に腹を立てても、矢張り元力士の沽券に係わる。

二つの気持ちの板挟みになって苦しいから、剃った所が伸びるのを待って、断髪するのかも知れない。

短期間で実行する人は、元々薄いので、このジレンマと無縁であるのが理由なのかも知れない。

併し、では長く活躍して、最前線も薄くなってしまった安美錦はと見ると、安治川親方との名迄得乍ら、一年以上の間を開けるらしい。

詰まり我が仮説は誤りであったという事である。

歌手等も引退宣言をしてから、それ位経って実行するのが普通である。

ファンや谷町とじっくり名残を惜しみ合う事も、興行の世界の無理からぬ伝統というものなのであろう。