かりがねにじっと見られるよろけ足
季語 雁 傍題 かりがね 雁は晩秋北方から渡って来るカモ科の大形の冬鳥。
昔から日本では棹形、鉤型の編隊を組んで鳴き渡る雁の姿に、秋の深まりとともに天地の寂寥をしみじみと感じてきた。ことに夜空に響く雁の声はあわれ深い。
歳時記抜粋。
掲句 沼地に飛来した鴨は夜明けと共に食餌行動を始める。大半は付近の田圃にいき、落穂とかその他の食べ物を啄んでいる。集団で行動し、見張りをたてて活動をしており、安全圏内に外敵が入れば、一斉に飛び立つ。筆者も散歩の途中に彼らの安全圏内に入れば、見張りの指導の下に一斉に飛び立つ。よろけ足のの人間でも彼等にとっては外敵なのである。