17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

しぐれ忌

2022-11-16 09:43:05 | 日記
恋の句の出番待ってるしぐれの忌

季語 しぐれ忌は芭蕉忌の傍題。陰暦10月12日。俳人芭蕉の忌日。芭蕉は上方の旅の途中、大阪で客氏した(51歳)10月は時雨月でもあり芭蕉自身、時雨の風情を好んで、名句も多いことから、しぐれ忌とよばれている。

掲句 恋の句は連句の中での一部。江戸時代には俳句はなく連句である。俳句は明治になってから使われた言葉で、連句の最初の句を指す。連句は575の長句と77の短句を交互につなぎ合わせた即興物語で、数人で創作される。中には百韻という延々と続くものもあった。芭蕉は36句で終わる「歌仙」という形式を作り出しそれを広めた。連句は4、5人で行われる。歌仙には月、花、恋、季節、時事、などを詠む場所が決められている。歌仙では恋の句は6句ぐらいで、誰もがそれへの投句をまっている。俳句ではいつでも詠めるのでご安心を。