17音の記録 やぶにらみ

気が向いた時の記録

 俳句・無季の句 川柳と 関連記事

初霜

2022-11-25 09:20:00 | 日記
初の霜ブレーキ踏みたる会釈かな

季語 初の霜 その冬、初めて降りる霜。年や地域によって異なるが、南北に長い日本列島では北海道で10月上旬。鹿児島では1月下旬がおよそのところ。まだ秋の気配がのこっている落ち葉や畑地に、ある朝ふと初霜を見出すと、紛れもない冬の到来を感じ、それからの 三冬に思いを致す。歳時記抜粋

11月も後半ともなれば初霜である。出勤途上の車運転には要注意である。
狭い通路での光景を句にした。

勤労感謝の日

2022-11-24 09:55:27 | 日記
値上がりにおびえ勤労感謝の日

季語 国民の祝日で11月23日。勤労をたっとび、生産を祝い、国民が互いに感謝しあう。という趣旨の祝日で、1948年制定の「国民の祝日に関する法律」の中にある。また、この日は新嘗祭の日にあたり、古代から宮中ではその年に収穫された農作物に感謝する祭りであった。歳時記抜粋。 

掲句 働けど働けどわ我が暮らし楽にならざりじっと手を見る 啄木の歌のように、この頃の庶民の暮らしは苦しい。物価の値上がりは激しく支出が収入を超えることも。
 


着ぶくれ

2022-11-22 15:19:45 | 日記
着ぶくれや宝くじ買ふ人の列

季語 着ぶくれ 重ね着をしたり分厚い外套を羽織ったりした結果、体が膨れて見えること。着ぶくれると動作が鈍くゆっくりになる印象がある。昨今は衣料の素材が改良されているうえに重ね着が一つのファッションにもなっており、着ぶくれの現象は少なくなってきている。

掲句 22日 歳末ジャンボ宝くじが売り出された。テレビでの画像であるか。一攫千金を狙っての長い着ぶくれの人が目についた。

牡蠣

2022-11-21 18:46:26 | 日記
牡蠣船や八百八島も箸の先

季語 蛎の傍題 イタボガキ科に属する二枚貝の一種。左殻は大きく深く、右殻は小さく浅い。世界中に分布し日本でも広島・佐渡・能登・志摩・松島などが有名産地で料理も多種で美味である。旬は厳冬であるが、九月から四月まで、英語の月にRの入った月は安心とされている。歳時記抜粋。

掲句 八百八島は松島湾の島の数のことで、島の多さを誇張しての言葉。松島湾を観光船に乗り、牡蠣鍋に頬を膨らませている状況を句にした。


落葉降る

2022-11-21 09:51:56 | 日記
山宿に釘を打つ音落葉降る

季語 落葉の傍題 冬。あらゆる落葉樹は葉を落とす。梢から離れた葉は風に吹かれて舞い、あるいは音もなく地上に散り敷く。山野を埋め尽くす落ち葉は地表を覆い堆積する。現象としては軽やかに吹き散り地に留まる落ち葉の情景だが、どこか落莫・寂寥のイメージを負う。

掲句 めっきり寒くなったこの頃 冬季間車の通行できないところではすでに道の側溝には落ち葉がつもり、すっかり埋もれている。掲句は冬季間、道が封鎖される寸前の山間の宿の様子である。この館の人々は麓の本宅に帰り、春の交通解除を待つ。