胡瓜 2023-05-26 09:04:54 | 日記 店頭に絡まってゐる胡瓜苗季語 胡瓜 現在ではいつでも手に入るウリ科の野菜であるが旬は夏。熱い盛りのものがみずみずしく、歯ごたえがあっておいしい。体を冷やす効果があり、夏の食卓にはぴったりである。蔦性一年草で畑に支柱を立てて、それに絡ませて栽培する。緑が美しく胡瓜もみ、サラダ、漬物にする。歳時記抜粋。例句 詩も川も臍も胡瓜も曲りけり 橋 聞石
植田 2023-05-25 07:48:29 | 日記 水明に暁はやき植田かな季語 植田 田植えが終わったばかりの田。苗は二、三日で根付いてしっかりしてくるが、それまでは先が水面にやっと出る程度に充分に水を入れて根付を促す。最近は生育の初期に除草剤を散布することが多いので、いっそう田水がたっぷり張られ、山や木々など四方の風景を映す。歳時記抜粋。例句 ふるさとは植ゑしばかりの田の色に 山田弘子
蟇(ひきがえる」 2023-05-24 09:48:41 | 日記 夕餉待ちの手の置きどころ蟇季語 蟇 近畿および山陰地方より西南部に棲息する二ホンヒキガエルと、それより東側に棲息するアズマヒキガエルの🉂亜種がわが国の平地で見られ蟇。最大で体長17cmに達するものもいる。背中は暗褐色、腹面は黄白色で不規則な黒斑を持ち、背に疣があるので疣蛙ともいう。あまり水に入らず、床下や草藪など暗い所や穴に隠れ、夜に出てきて昆虫を捕食する。土中で冬眠。二、三月頃覚めて古巣の池に集まり、産卵を終えると再び冬眠に入り、初夏の頃に這い出す。紐型の卵塊は10miにも達する。掲句 とりあわせ例句 だぶたぶの皮のなかなる蟇 長谷川 櫂
緑雨 2023-05-23 07:32:31 | 日記 ぐんぐんと蔓の伸び行く緑雨かな季語 緑雨 夏の雨の傍題 梅雨や夕立のように個性的ではっきとした特徴のある雨というよりは、夏に降る雨全体を総称しているという季語。その意味において大雑把というか印象が薄い。雨の降り方に注目するのではなくその印象が降っているのが夏だという点に注目している季語である。歳時記抜粋。例句 赤松の林明るき緑雨かな 山口耕堂
アカシヤ 2023-05-22 07:10:15 | 日記 アカシヤの花ほの白く鉱山の町季語 アカシヤの花 ふつうアカシヤといわれているのは、ハリエンジュと称するニセアカシアのこと。北アメリカ原産のマメ科の落葉高木。白い蝶形の花を密集してつけ、房状に開いて枝から垂れ芳香を放つ。幹や枝にとげがある。本当のアカシヤは熱帯・亜熱帯・南半球に自生しているものである。例句 風塵のアカシヤ飛ぶよ房のまま 阿波野青畝