上の画像は桐の粉を糊で練った桐塑(とうそ)、「コクソ」とも言います。
本日も江戸木目込人形の雛人形の製作現場の報告です。
この「コクソ」で木目込人形のボディ補正をします。
型から抜き、乾燥後、ヤスリがけをした後の、木目込のお雛様の殿を補正しているところです。
「生地ごしらえ」とも言います。

糊の水分で濡れたボディが乾く間に、このボディは全体的に縮むと共に、微妙に変形したり、ひびが入ったりします。
それを一体、一体丁寧に、心を込めて「生地ごしらえ」をするのです。
私はまさにこの工程が、木目込人形に魂が入って行く過程であると思っています。

現在では型から原型通り、そのままズバリ抜ける素材、たとえば発砲ウレタンなどもありますが、私はこの桐塑が100年以上もの歴史が有る素材であり、より職人の思いが込められる素材だと思います。
木目込人形をお求めになる時、是非、人形売り場の店員さんに、素材(桐塑かウレタンか)をお尋ねになってください。
極めて安価な木目込の雛人形、「発砲ウレタン」である可能性、大です。
もっとも何から出来ているか、商品知識のない販売員も最近は多いようですが…。
伝統工芸士 新井久夫のホームページ
本日も江戸木目込人形の雛人形の製作現場の報告です。
この「コクソ」で木目込人形のボディ補正をします。
型から抜き、乾燥後、ヤスリがけをした後の、木目込のお雛様の殿を補正しているところです。
「生地ごしらえ」とも言います。

糊の水分で濡れたボディが乾く間に、このボディは全体的に縮むと共に、微妙に変形したり、ひびが入ったりします。
それを一体、一体丁寧に、心を込めて「生地ごしらえ」をするのです。
私はまさにこの工程が、木目込人形に魂が入って行く過程であると思っています。

現在では型から原型通り、そのままズバリ抜ける素材、たとえば発砲ウレタンなどもありますが、私はこの桐塑が100年以上もの歴史が有る素材であり、より職人の思いが込められる素材だと思います。
木目込人形をお求めになる時、是非、人形売り場の店員さんに、素材(桐塑かウレタンか)をお尋ねになってください。
極めて安価な木目込の雛人形、「発砲ウレタン」である可能性、大です。
もっとも何から出来ているか、商品知識のない販売員も最近は多いようですが…。
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