「易」と映画と「名文鑑賞」

タイトルの通りです。

屯3-2 本田済著「易」

2016年11月14日 22時40分03秒 | 
屯3-2 本田済著「易」
 六二は陰柔で、「中」を得(二は下卦のの中)、「正」であり(陰爻陰位)、しかもうえに九五の「応」がある(二と五、陰と陽で応ずる)。当然、配偶者たる五に向かって進もうとするのだが、あいにく六二は初爻の剛に乗っており、これにつきまとわれて難儀する。故に、くるしみ、たちもとおる。四頭立ての馬にむちうっても、馬どもてんでの方向に向かって、よく進まない。しかし下の初九は六二に対してあだをしようというのではない。六二と結婚したがっているのである。しかし、六二の女は、もともと九五の男と結ばれるべきもの(六二と九五は応)、そこで正道を守って、初九に結婚を許そうとはしない。十年たつと、波瀾もおさまり、横恋慕するもの(初九)は去り、本来の配偶(九五)が手をさしのべる。