大有14-1 本田済著「易」
大有の時とはいえ、まだ始まりで、所有もさまで大ならず、驕慢の害にかかるほどには至らない。したがって、なんの咎もある筈はない。けれども驕奢の心は、とかく生じ易い。常に戒慎恐懼して、この富有の時に対処すべきである。そうして始めて咎なきを得るであろう。
大有の時とはいえ、まだ始まりで、所有もさまで大ならず、驕慢の害にかかるほどには至らない。したがって、なんの咎もある筈はない。けれども驕奢の心は、とかく生じ易い。常に戒慎恐懼して、この富有の時に対処すべきである。そうして始めて咎なきを得るであろう。