これからのこと 実家の整理と『老前整理』して生き生き暮らす

母の介護を終えて、自分ひとりになった私の日常を書いていきます。
甘えたくなる自分を励ましながら、日々精進です。

単純承認

2020-04-04 18:38:41 | 日記

単純承認

主人が亡くなったときの私が選択した相続方法である。

市に一人しか弁護士がいないほどの田舎町。

ファイナンシャルプランナーの資格を持っていたのにもかかわらず、また、人の相続に助言をしていたにもかかわらず、私が選択した方法である。

これがいいか悪いかは、いまだにわからない。

限定承認すれば、借金はなくなったかもしれない。

しかし、義母と私たちの住む家が無くなってしまう。

相続放棄をすれば、親族の誰かに借金が行ってしまう。

そんなことはできない。

結局私がすべての相続を背負うことにした。

個人事業主だった主人は、自分が死んでしまうことなど考えていなかったようだ。

突然の死に誰もが自殺だと思ったくらいだ。

主人は、新しい仕事に向けて、市から融資を受けた。

その一か月後に、死んだ。

銀行の言いなりになり、すべてを引き受けた私。

後悔はしていない。

途中の癌発覚には、心が折れそうになったが、子供たちに迷惑はかけられない。

幸いにも、がんは克服した。いい休みを取ったようなものだ。

主人の実家には帰れない。

田舎のため、仕事がないからだ。

仕事がないと借金は返せない。

主人が死んだときは、子供たちは、社会人一人に大学生2人、高校生一人だった。

死亡保険金なんてないも同然。保険嫌いの主人だった。

寡婦年金も出なかった。

かろうじて18歳未満の子供が一人いたので、月10万円の年金が出た。

震える毎日を、過ごしていた。

そんな時、一人暮らしの実の母の認知症が重症になった。

9年前のことである。いろいろ考え、働きながら、母の面倒を見ることにした。

簡単なことではなかった。

今は、大学生2人も卒業し、高校生も大学に行け、もうとっくに卒業した。

仕事にも恵まれ、私は、借金を順調に返している。

ここにいることは戦っているのではない。

自分の使命を果たしているのだ。

そして、幸せを感じている。

単純承認は、間違っていなかったと思っている。

ただ、相続の際には、専門家に相談することをお勧めする。

私の場合、誰に相談したらよいかわからなかった。

もっとよい方法があったのかもしれない。

私の選択はこの方法しかなかった。

単純承認。だ。

 

 

 

 

 


新しい仕事

2020-04-02 21:09:59 | 日記

昨日から、新しい会社に行っている。

とはいっても、5年前に勤めたことがある会社だ。

まだ残業はない。

CADで図面を書き書類を作成する仕事。

好きな仕事だ。

仕事に必要な知識はまだ不足しているから、勉強が必要。

まだ年金は出ない。

65歳になって、年金が出たとしても、生活するほどは出ない。

そして、夫の残した借金を返していかなくてはいけない。

これは、私が死ぬまでに返していけばいい。

 

世の中に、私を必要としている仕事があるのは、ありがたい。

ここからは、逃げたくはない。

こんな年で働いてるなんて馬鹿だと思う人もいるかもしれない。

私の生き方は自分で決める。

ささやかなことが、幸せと感じる生活をこれからも、夫の後始末をしながら生きていく。

孤高の生き方を。

 

 

 

 


これからの人生

主人を亡くし、母の介護で実家に一人戻り、母も見送り、4人の子供たちは、独立し、何の心配もないかに見える私の人生。 乳がんになってしまい、手術をし、一人、たくましく生きようと奮闘しています。