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美術コースブログ

八戸工業大学第二高等学校美術コースの公式ブログです

デッサンの授業

2009-03-20 12:05:44 | 授業・作品
1,2年生が授業で制作したデッサンを紹介します。
1年生は、卓上にセットされた静物を描きました。
(B3画用紙に鉛筆・約11時間)





2年生は、座ったポーズの人物を描きました。
(木炭紙大画用紙に鉛筆・約12時間)





今年度最後の、授業での課題でした。
生徒達は新しい年へ向けて、気力を充実させています。



銅版画の世界

2009-02-19 12:19:32 | 授業・作品


美術コースでは2年生の後期から、専攻別の授業を行います。
グラフィック・プロダクトなどデザイン系の分野と、絵画・彫刻など純粋美術の分野に分かれます。
デザイン系の授業ではグラフィックデザインの演習や平面構成などを、美術系の授業では油彩や木炭デッサンなどを行います。
そして現在、美術系では銅版画の授業を行っています。
写真は過去に制作された生徒作品です。





銅版画は金属の板に溝を作り、インクを詰めて刷る凹版画です。
様々な技法がありますが、主なものを紹介します。

①ドライポイント
銅版をニードル等で引っかいて描き、出来た溝で凹版を作ります。
②エッチング
銅版にグランドと呼ばれる皮膜を塗ります。ニードルなどで引っかいて、グランドを剥がしながら描きます。それを塩化第二鉄などの腐食液につけると、グランドを剥がしたところだけが腐食されて溝になります。腐食時間によって線の濃淡を微妙に調節出来ます。
③アクアチント
版に松ヤニの粉を振りかけ熱で定着させます。松ヤニが付着した部分が、腐食を止める役割をします。エッチングなど線で描く技法に対して、広い面積を腐食させることが可能です。淡いグレーから黒まで幅広い明暗を作ることが出来ます。
④メゾチント
版にあらかじめ細かく密集した線を引いてヤスリのような面にします。そのまま刷ると真黒な画面になります。表面の凹凸を削りながら描き、暗い画面から明るく描き起こしていく技法です。

今回は主に②、③の技法を使って制作しています。





日頃は鉛筆や絵の具で絵を描いていますが、銅版画など別の技法や素材に触れることで、表現の幅が広がります。




作品紹介④ 1,2年生

2009-02-06 14:51:22 | 授業・作品
 今回は1,2年生が授業で制作した作品を紹介します。

 日本画の授業で1年生が描いた作品です。雲肌麻紙という紙に、岩絵の具で背景を描き、モチーフは「顔彩」と呼ばれる絵の具で描いています。「サイズはF6号(41×32cm)です。






 2年生が日本画の授業で描いた花の絵です。2年生になると全て岩絵の具で描き、本格的な日本画制作を学びます。サイズはF8号(46×38cm)です。






 1年生が静物を水彩絵の具で描いた作品です。サイズはB3サイズ(36×52cm)です。正確な形態と色彩の把握を目指します。






 1年生の静物水彩を踏まえて、2年生が静物を油彩で描いた作品です。サイズはF15号(65×53cm)です。バックも含めた全体の空間を意識して描きます。





1,2年生の授業では、しっかりと観察して描写する基本を重視しています。



作品紹介③アニメーション

2009-01-13 23:56:01 | 授業・作品
美術には様々な分野がありますが、アニメーションなどの映像を専攻する生徒も多くなってきました。今回は3年生が制作した映像作品を紹介します。
オリジナルアニメーション「倉石レンジャー」。
五戸町倉石からやってきた、世界の農家を守るため活躍する5人のヒーローです。
クライシレッドをリーダーに、ブルーはニンニク、イエローは長芋、ブラックは倉石牛、ピンクはリンゴと、倉石の名産品をイメージしてキャラクターが作られています。
約350コマの絵を描いて、映像ソフトで編集しました。



作品紹介②

2008-12-21 12:26:14 | 授業・作品
前回に引き続き今年の作品展に出品された3年生の作品を紹介します。



「イソギンチャクの誘惑」 油彩 65×91cm



「自分」 CG 103×73cm



「梟」 日本画 73×61cm



「ネコ」 日本画 73×61cm



「十代少女・フリーター」 日本画 130×97cm



「あざやか」 ペン・インク 103×73cm



「ありえない標識」 アクリル絵具 103×73cm



「晩餐」 油彩 146×112cm




「長寿」 木材 D175×W85×H60cm


次回は、アニメーションなど映像作品を紹介します。
















作品紹介①

2008-12-19 19:21:11 | 授業・作品
第23回美術コース作品展が無事終了しました。
約530名の方に来て頂きました。今回は出品された作品の一部を紹介します。



「花盛り」 油彩 162×130cm



「青春」 油彩 91×73cm



卒業生賛助出品 「無関心と羞恥心」 日本画 194×130cm




「ポストカード」 透明水彩・CG 14×10cm  5枚組み



「奥入瀬渓流」 日本画 73×61cm



「奥入瀬渓流」 日本画 73×61cm






「3-8+α」CG 14×10cm 36枚組み



次回も引き続き作品を紹介していきます。





外部講師実技ゼミ

2008-10-20 14:32:43 | 授業・作品

 10月17日(金)~19日(日)の3日間、武蔵野美術大学で講師を勤める加藤健二先生と、
美術予備校でデザインの指導をされてきた宮本善成先生の2名を講師に、実技ゼミが行われました。
1年生から3年生の希望者32名が参加しました。


初日は静物デッサンを制作しました。
二日目から、油彩と日本画専攻の生徒は人物画を制作しました。校内の風景をスケッチして、モデルと組み合わせて画面を構成する課題でした。デザイン専攻の生徒は「手」をモチーフにした平面構成の課題でした。



講評会の様子です。

 

 
 3年生は各自の受験内容に対応した課題で、綿密な指導を受けました。大学推薦入試を間近に控え、実践的な実技講習会となりました。



卒業制作

2008-10-08 19:01:32 | 授業・作品

現在、3年生の卒業制作が進行中です。
年末に行われる「美術コース作品展」に向けて、9月から制作を始めました。
3年間の集大成として、各自の専攻分野で大作を制作します。
写真は油彩。F100号(162cm×130cm)の作品です。


F60号(130cm×97cm)。アクリル絵の具で描いています。


日本画は、専門の講師を集中的に招いて指導を受けます。


こちらは大学入試に持参する静物デッサンの制作風景。
卒業制作と並行して、受験に対応した課題も制作しています。

デッサンコンクール

2008-09-24 18:11:29 | 授業・作品


 9月16日から19日の第2回考査において、美術コース全学年が参加するデッサンの実技試験、「デッサンコンクール」が行われました。この行事はデッサン力の向上を目的に、定期考査を利用して年間2回実施しています。日頃の授業とは違った緊張感の中、生徒達は集中して制作していました。
 モチーフは米ナス、ワイングラス、白い布の3品。これを各自が卓上に配置して鉛筆で描く課題です。時間は3時間、画用紙に描きました。評価のポイントは構図、形、プロポーション、質感、空間の表現などです。



 9月22日(月)に表彰式が行われ、入賞者の10名が発表されました。
 第1位は3年生の谷地岳国君が選ばれました。谷地君はデッサン力に安定感があり、今回で3回目の入賞となりました。上位はやはり3年生でしたが、2年生の入賞者が4名あり、1年生も2名の入賞を果たしました。
 デッサンコンクールの入賞は、生徒達の目標になっています。

予備校特別講習

2008-08-01 18:27:06 | 授業・作品


7月30日から8月1日の3日間、今年2回目の予備校特別講習を実施しました。
東京の美術予備校「立川美術学院」から講師2名を招いて、1年生から3年生の希望者35名が参加しました。
事前に2課題、講習で2課題制作し、合計4つの作品を制作しました。



参考作品を間近に見て解説を受けました。
予備校の作品は印刷物では常に目にしていますが、鉛筆の使い方や絵の具の乗せ方など、本物を見なければ分からないことを多く学ぶ事が出来ました。



生徒達は事前課題からの5日間を、8:30~16:00まで制作に打ち込み、充実した講習となりました。



■生徒のメモより
 今回のゼミで、絵画に対しての見方や考え方が一新された気がした。まず参考作品をたくさん見る事が出来たのは為になった。講習では画面上の「響き合い」と「関係」が大事だと分かった。今回つかんだことを生かして、これから自分の作品をどんどん良くしていきたい。
《2年生油彩専攻》
 
 大変勉強になった。エスキースの時間のかけ方や、アイデアをどう生かすかなど、普段気づかなかった面白さと楽しさを発見することが出来た。今までデッサンはただ上達するために描けば良いと思っていたが、それだけではないと感動した。
《2年デザイン専攻》