毎年行っている美術大学特別授業。今年は7月13日に行いました。今回の講師は、東北芸術工科大学映像科准教授の松村泰三先生。映像制作の特別授業でした。
松村先生は第18回現代日本美術展大賞を受賞。《光の箱》などを作るワークショップを開催。簡易な仕組みでありながら、光学原理や映像機器の基本システムを応用し、見て、触れて、五感で体験する作品を発表しています。
最初にたくさんの映像作品を鑑賞しました。80年前のアニメーションから最新のアニメーションまで観ることが出来、設備や技術の世界と思われがちな映像は、実はアイデアが最も重要だと学びました。
現在人気の映像ユニット「トーチカ」が制作した、ペンライトを使った有名な映像作品。長時間露光した写真をコマ撮りして映像に仕上げたものです。
デジタルカメラを使ってコマ撮りアニメーションを制作。
人物や小物を少しずつ移動させ一枚一枚デジタルカメラで撮影。
その後パソコンへ取り込み映像ソフトで編集します。
1秒間に20枚の写真を費やすとしたら10秒では200枚の写真が必要です。
午後2時間半を費やし平均300枚くらい撮っていました。
1グループ5~6人で撮影しています。
カメラマン、それ以外は小物を動かすことに徹して働いています。
ジャンプした瞬間の写真を繋げると空を飛んでいるような不思議な映像となります。
男子チームはアクションにチャレンジ。手からエネルギー波が出ています!
三年生はグラスに入った水に色を足して行き、その色の変化と水かさの変化による凝った演出をしてくれました。
授業の最後に上映会を行って終了。上手く繋がっているシーンがあると拍手が起こりました!
モノが変化していく様を捉えるのは難しく、しかしアイデア次第でいろいろな伝え方があると学びました。