5月8日金曜日、岩手県立美術館で開催中の「蜷川実花展」を見学しました。
蜷川実花は、1995年のデビュー以来、ファッション、広告、映画など
様々な分野をクロスオーバーする活躍を見せ、
若い世代を中心に絶大な人気を誇る写真家です。
多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科を卒業後、
写真を中心として活動していますが、2007年2月24日公開の映画『さくらん』で、
初の映画監督も務めています。
彼女の写真には、花や金魚、アイドルなど誰もが惹きつけられる華やかなモチーフが頻繁に登場します。
今回の展覧会には、初期の貴重なセルフポートレイトから、代表作「花」「金魚」「旅」「人物」のシリーズ、
そして未発表の最新作「Noir」まで、450点以上の作品が展示されていました。
■生徒の感想
(2年生)
写真の展覧会を見るのは初めてだった。作品を見てびっくりした。
想像していた写真とは全く違った。
色鮮やかな写真の中では時が止まっていた。
一瞬一瞬の時を撮っていて、写真の中には夢がいっぱい詰まっているように感じた。
私は一瞬でこの蜷川実花にはまってしまった。
特に気に入ったのは「金魚」をモチーフにした作品だった。
水があるから金魚が生きていける、金魚がいるから水の美しさが生かされているように感じた。
他には芸能人を撮った作品がたくさんあった。
一人一人の「生き方」や「特徴」、「キャラ」が一枚の写真につまっていた。
写真の凄さ、写真の魅力にはまってしまったのを感じた。最近亡くなった清志郎さんの写真もあった。
写真の中では生きていた。魂が入っているようだった。
今まで色々な人の写真を見てきたが、ここまで感動できたのは初めてだった。
「人と自然があるから世界は、地球は美しいんだ。」ということを感じた。
一つ一つのものを生かしてくれる、そんな写真展だった。
今回は本当に行って良かった。これからも色々な作品を見て、自分の心を育てていきたいと思う。
作品集を欲しいと思った。ファンになった。
もう一度、見に行こうと思った。
(3年生)
蜷川実花さんの作品は以前にも見たことがあったのですが、
色彩豊かで綺麗な写真だというイメージしかありませんでした。
しかし今回の見学によって、毒々しいというイメージがプラスされました。
蜷川さんの写真や映像を見ていると、なんだかぞわぞわして、少し寒気がし、
ただ綺麗なだけではないという感じがしました。
特に印象深かったのは人物の写真です。普段は特に好きでもない人なのに、
すごく格好良かったり、可愛かったり、色っぽかったりして、
たった一枚の写真を見ただけで、一気にその人のファンになってしまう魅力がありました。
知っている芸能人が多く写っているという事もあるかもしれませんが、
人物写真の展示室にずっと留まっていたくなりました。
蜷川さんの作品から得たものを自分の作品に反映させたいです。