6月20日(土)、青森県立美術館を美術コース全学年で見学しました。
この日の見学内容は常設展示で、シャガールや奈良美智、
ウルトラマンをデザインした成田亨の作品の他、
「春のコレクション展 ユーモアと祝祭 ― 笑う前衛」を鑑賞しました。
現代美術のなかからユーモア、風刺、ウィットなどさまざまな「笑い」を武器に
新しい世界を切り開いた作品を中心に展示されていました。
生徒達は熱心にメモをとりながら興味深く鑑賞していました。
この美術館は、建築と、マークやロゴタイプなどのビジュアルイメージにも特徴があります。
建築は青木淳による設計で、三内丸山縄文遺跡から着想を得ています。
発掘現場のトレンチ(壕)のように、地面が幾何学的に切り込まれた独特のデザインです。
ビジュアルイメージは菊地敦己が担当しました。
「木」と「a」をモチーフにしたシンボルマークは、
「青い木が集まって森になる」という成長を描いています。
ロゴタイプやサインの書体はオリジナルフォントで、
ロッカーの番号や消火器表示に至る細かい部分まで統一されています。
■生徒の感想文より
○県立美術館に入り、エレベーターに乗って地下へ降りると「アレコホール」がある。
シャガールが描いた、バレエ「アレコ」の舞台背景画が3枚展示されている。
幅21メートルのホールを覆い尽くしてしまうほどの大きな絵で、
一人で描くのは大変だったろうなと思った。
県立美術館といえば、誰もが「あおもり犬」を想像すると思う。
高さ8.5メートルの「あおもり犬」は、写真で見るよりも大きく、迫力があった。
静かに目を閉じて、白い身体になめらかについた影は、柔らかく優しい印象があった。
○美術館を見て建物や内装、ロゴマークまでデザインが徹底している印象を受けた。
いかに本気でやっているのか伝わってきた。
将来、デザイン、美術制作に携わる仕事に就くことを目指す自分にとって大変参考になった。
○今回初めて青森県立美術館に行き、様々な刺激を受けることが出来た。
奈良美智の作品は、人形や花を使って作った空間が面白かった。
棟方志功は、中学校の時に公会堂で彼を主人公にした演劇をみていたので、興味深く観ることが出来た。
またウルトラマンの怪獣のデザイン画もとても印象に残った。
日本画の展示もあって、今制作している作品の参考になった。