美術コースの2年生3人が、八戸市の諏訪神社に江戸時代から伝わる絵馬の復元作業を行いました。
また図柄をアニメ風にアレンジした絵馬も制作し、
完成した絵馬は、2013年1月から約1ヵ月間、同神社の社殿前に飾られました。
下は3月21日にデーリー東北に掲載された記事です。
宮司の中館弘一さんによると、諏訪神社に伝わる絵馬は、
1853年に三十六歌仙の肖像を描き、作られたもので、全36枚のうち、
33枚が現在も残されていました。
紛失していた3枚の復元作業は、中館宮司が、神社近くに住んでいた八戸工業大学元理事長の桝谷弟吉さんに、
「エ大二高の美術コースで復元してくれないか」と、約10年前から持ちかけていて、
今回それが実現したものです。
制作前に中舘宮司から詳しい説明を聞きました。また歌の意味は古典の教諭に尋ねたり辞書で調べたし、人物像についても理解を深めました。
制作にあたっては佐竹本三十六歌仙絵巻」を原画とし、当時に近い技法で描きました。
一辺約50cmの杉板に墨で線描きし、日本画専用の絵具を使って彩色しました。
作品を紹介します。
舘石静羅さん制作 壬生忠岑(みぶのただみね)
西澤亜希子さん制作 小大君(こおおきみ)
川村萌絵璃さん制作 藤原朝忠(ふじわらのあさだた)
美術コースでは授業で日本画を学んでおり、その技術が活かされました。
生徒達の経験が文化財の復元に役立ち、貴重な制作となりました。