8月27日(水)、岩手県立美術館で開催中の「アメデオ・モディリアーニ展」を美術コース全学年で見学しました。
この展覧会は、世界各国の美術館が所蔵するモディリアーニの作品のうち48点を、
初期から晩年に至るまで展示し、彼の美術様式が次第に形成されていく過程をたどるものです。
最初に美術館の学芸員の方から説明を受けました。
会場には作品の他、豊富な写真と解説文があり、充実した内容の展示となっていました。
企画展に併せて常設展も見学しました。
第2期展示として、萬鐵五郎の水墨作品の特集展示のほか、
平成19年度の新規収蔵作品が初公開されていました。
深澤省三、橋本八百二、千葉勝、吉田清志、百瀬壽、小野隆生、菅木志雄、鈴木貫爾など、
近現代の岩手県ゆかりの作家を中心に鑑賞出来ました。
ボリュームのある展示内容で、1時間半の見学時間では足りなくなるほどでした。
生徒感想文から
■モディリアーニの色使いが好きだ。
透明色と不透明色のバランスがきれいで、参考にしたいと思った。
肌の色も生き生きしていて、ほっぺたは思わず触りたくなる感じだった。
瞳を描いていなくても表情を感じた。
モディリアーニについては学校で美術史の時間に学んだが、作品の解説文でより深く理解することが出来た。
■モディリアーニの絵は簡潔で力強く、官能的だった。
特に晩年は単純な色や形の中に多くの表情が感じ取られ、確かなデッサン力の賜だと思った。
彼は若い頃彫刻家を目指していたが、体の具合を理由に断念した。
そのころの作品にはプリミティブ・アートの影響が色濃く見られ、その神秘的な力が、
多くの人を魅了している秘密かもしれない。
常設展でも大胆な形と色使いに心を揺さぶられた。
これから始まる卒業制作に向けて意欲が高まった。
自分も誰かの心を揺さぶる絵を描きたい。