展覧会は前期と後期に分かれており、18日からは後期展示となります。

世界的に知られる米国カリフォルニアのプライスコレクションは時に伊藤若沖を中心とした江戸時代の絵師たちの傑作が集められています。東日本大震災復興支援特別展である本展のテーマは「美」と「生命力」。
美術コースでは、現在すべての学年で日本画の特別講義が行われており、生徒達は授業で学んだ知識を展示作品と関連させて興味深げに江戸時代の日本画作品を鑑賞していました。


<展覧会の感想>
・授業で若沖の絵を見た時は、その細かい描写のせいか、毒々しさを感じていました。実際に美術館に展示されたものを見ると、毒々しさはあまり感じず、どちらかというと繊細で生々しい絵だと感じました。若沖以外の作品にも繊細さやリアリティといったものは感じられましたが、生き物を見た時、一瞬どきっとしたり、少し恐怖を覚えたりするあの感覚が若沖の作品から一番感じられました。(3年)
・私は日本の江戸時代の絵画は好きなので見る機会を持ててよかったです。動物を題材にしたものが多く、江戸時代の動物人気を感じました。展示を観て気づいた点は、江戸時代絵画の動物の迫力の出し方は海外の作品とは違い、動きなどではなく仕草や表情から出ていたことです。さらに江戸時代絵画を好きになった気がします。(3年)
・江戸時代の絵師達の傑作を真近で観ることができてよかったです。テーマの「美」と「生命」のとおり、伊藤若沖の描いた絵は、東日本大震災で被災した東北の人たちに「生命」の輝きと喜びを与えられると思いました。(1年)
・常設展の油絵は、近距離でまじまじと観ても良く分からなくても、遠くから観るときれいな絵に見えるという、全体感のある作品が多かったです。彫刻は、見れば見るほど完成度の高いものばかりで、まるでそこに命が宿っているかのようにも思えました。(1年)


