6月2日(月)から7月4日(金)の約1ヶ月間に渡り、日本画の集中授業が行われました。
制作には専門的な知識と技術が必要なため、青森市在住の日本画家、小野定先生に指導して頂いています。
小野先生の最初の授業は、「作品は上手下手よりも、心を込めて描くことが大切です」
というアドバイスから始まります。
緊張していた1年生も、その言葉で緊張がほぐれ、伸び伸びとしてくるから不思議な
ものです。
日本画で扱う絵の具は「岩絵具」です。
岩を砕き、サラサラした砂のような状態で薬瓶に入っています。
これだと紙に定着しませんので「膠(にかわ)」が登場します。
そもそも絵の具は顔料とのりで出来ているので膠はのりの役割となるのです。
授業では、膠が何で作られているかなどの画材の説明も丁寧に行われています。
*授業で学んだ内容を描いた4コマ漫画を紹介します*
このように、溶かした膠と岩絵の具を指で混ぜ、お湯で溶いて初めて絵具の完成です。
チューブ絵の具とは異なり多少手間がかかりますが、その手間を生徒達は楽しんでいるようでした。
1年生は数種類の野菜を描きます。
カボチャを主に描き、ニンジンとジャガイモ、サツマイモとニンニク、トマトとキュウといった
野菜を描き分けます。
1年生は週6時間と時間が限られているため、岩絵の具で下地を作った後は、岩絵の具を
あらかじめ膠で固めてある「顔彩(がんさい)」を水で溶いて描いていきます。
2年生は中型の鉢植えや切り花を描きます。
枝分かれの様子など正確に描きます。
揉み紙、墨線、地塗りといった下地作りに始まり、岩絵の具や胡粉の種類など大変
多くの事を学び表現力を養います。
3年生は自由制作です。スケッチ実習先の奥入瀬渓流の風景や、より複雑なモチーフを
描きます。
3年生の講評の様子です。
講評を受けて、自分の良さと改善点を学び、日本画制作で得たものは大きかったようです。
日本画作品は、二高祭で展示します。
展示場所は多目的校舎3階第一アトリエです。
7月12日(土)と13日(日)、お時間がありましたら、ぜひお立ち寄り下さい!!
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