現在、米国の港湾での海上輸送の停滞が問題になっている。しかし、海上輸送のリスクは米国だけの問題ではない。今年3月に起こったスエズ運河での正栄汽船所有の大型コンテナ船「エバーギブン」座礁事故では、通航再開まで6日、正常化までさらに5日を要した(「スエズ運河、待機解消急ぐ 既に110隻超通過:2021/3/31時事ドットコム」、「スエズ運河、滞留解消 通航再開から5日ぶり:2021/4/4時事ドットコム」)。
また、2014年暮れから2015年にかけて、米国西海岸港湾の労使交渉長期化でフライドャeトの海上輸送が困難になった時は空輸でしのいだ。しかし、新型コロナウイルスの流行で航空便が減便している現在、航空小型包装物ですら引き受けが一時停止されている(「日本郵便、米豪向け航空小型包装物 引き受け一時停止」 2021/11/2 日本経済新聞WEB版)。海上輸送がダメなら航空輸送で対応することが常にできるわけではない。
新型コロナウイルスの流行が終息しても、今までのようなグローバリズムは戻ってこないと思われる。ある程度は自給自足の体制を作っていかざるを得ないのではないだろうか?
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