TBSラジオがプロ野球中継の撤退を検討している。「聴取者の中心だった中高年のラジオ離れなどで近年、野球中継の聴取率は低下している」(「TBSラジオ、プロ野球中継撤退検討、平日ナイター、若者に受けず…。」2017/9/29 日経MJ)という。プロ野球球団横浜ベイスターズ株式のほとんどをDeNAに売却したため、TBSはプロ野球にしがらみが少なくなったのだろう。
「同局関係者によると、スポンサーの評価も厳しくなり、さらに、高額な放送権料や解説者の出演料なども考慮すると、コストパフォーマンスは良くないという」(「TBSラジオ、野球ナイター中継撤退「検討」のワケ」日刊スポーツ 2017年9月28日)。ラジオから得られる放送権料がなくなることは、プロ野球球団には減収要因だし、メディアへの露出の減少はパブリシティにもマイナスだろう。
新聞社はアマチュア野球を含めて野球に依存してきた。特に読売新聞社は読売巨人軍という人気球団を有し、それを新聞の販促などに利用して野球が本業と言われてきた。読売新聞の朝刊販売部数は874万部(2017年8月現在)と、長年言われてきた1,000万部を下回っている(2017年9月15日「新聞発行社レポート」日本ABC協会)。プロ野球が大衆娯楽でなくなることは、読売新聞の販売部数にもマイナスかもしれない。
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