夏の疲れか、コロナ過の疲れか、気怠い…
こんな時は、谷川俊太郎さんの詩集を紐解きたくなります。
読んでいると心にしみて来て、詩の優しさに癒され、元気を頂けるのです。
詩集は、いつも、手が届く場所に置いてあります。
私の愛読書、集英社文庫 谷川俊太郎詩集 『これが私の優しさです』
いままでも何回かブログで紹介してきました。
詩集の中で一番好きな詩は
41 (空の青さを見つめていると)
空の青さを見つめていると
私に帰るところがあるような気がする
だが雲を通ってきた明るさは
もはや空へは帰ってゆかない
陽は絶えず豪華に捨てている
夜になっても私たちは拾うのに忙しい
人はすべていやしい生まれなので
樹のように豊かに休むことがない
窓があふれたものを切りとっている
私は宇宙以外の部屋を欲しない
そのため私は人と不和になる
在ることは空間や時間を傷つけることだ
そして痛みがむしろ私を責める
私が去ると私の健康が戻ってくるだろう
谷川俊太郎さんの詩集は傷ついた私の心を優しさで包んでくれます。
この詩集は娘の本棚にありました。
娘から私への贈り物のような気がします