娘が病室から見た夕日です。
彼女の携帯に保存されていました。
病室は西側でした。
西の方向には彼女の生まれ育った我が家があります。
5月に入院、手術。余命宣告。
夕日を見つめている娘を思うと切なくなります。
クリスマスを病室で迎えました。
可愛いケーキと娘が大好きなチキン、それにクリスマスカードの写真、
病院スタッフからのプレゼントです
仲良し友だち3人とで交換日記をしていました
友だちからの提案でした
それぞれの日々の暮らしが、写真や可愛い貼り絵などで綴られて届きます。
娘も病院での出来事や食事を楽しく綴って、宅急便で次の友に回します。
私の携帯に届く写メールをプリントアウトするのが私の役目でした。
私の携帯にそれらの写真がいっぱい。
ドクターから年を越せないでしょうと告知されましたが、
娘は前向きに頑張りました。
苦しい抗がん剤の治療。
元来、我慢強い娘。愚痴一つこぼしませんでした。
母親としては、もっともっと甘えて欲しかったと思うのです。
お正月を家族揃って我が家で迎えました。
そして、桜が散って、娘は黄泉の国に旅立ってしまいました。
それからの私たち夫婦の時間は止まってしまったようです。
何気に日々の暮らしは過ぎていきますけれども。
もうすぐ、一周忌を迎えます。