「大型で強い台風」の続きです。
では平均風速 (m/s)のイメージってどんな感じなんでしょう?
10~15m/s 時速 36~50km 風圧~11.3(kg重/m2)
やや強い風
風に向って歩きにくくなる。
傘がさせない 樹木全体が揺れる。電線が鳴る。
道路の吹流しの角度が水平(10m/s)、高速道路で乗用車が横風にながされる感覚を受ける。
取り付けの不完全な看板やトタン板が飛び始める。
15~20m/s 時速50~70km 風圧 ~20.0(kg重/m2)
強い風
風に向って歩けない。転倒する人もでる。小枝が折れる。
高速道路では、横風に流される感覚が大きくなり、通常の速度で運転するのが困難となる。
ビニールハウスが壊れ始める
20~25m/s 時速70~90km 風圧 ~31.3(kg重/m2)
非常に強い風(暴風)
しっかりと身体を確保しないと転倒する。車の運転を続けるのは危険な状態となる。
鋼製シャッターが壊れ始める。
風で飛ばされた物でガラスが割れる。
25~30m/s 時速90~110km 風圧 ~45.0(kg重/m2)
立っていられない。
屋外での行動は危険 樹木が根こそぎ倒れはじめる。
ブロック塀が壊れ、取り付けの不完全な屋外外装材がはがれ、飛び始める。
30m/s以上 時速110km~以上 風圧 45.0(kg重/m2)~
猛烈な風
特急列車 屋根が飛ばされたり、木造住宅の全壊が始まる。
◆強風注意報 陸上の基準値 12メートル(平均風速)
◆暴風警報 陸上の基準値 20メートル(平均風速)
風の強さは周囲の地形や建築物等の影響を大きく受けます。
また、瞬間的には平均風速の1.5~3倍の風が吹くことがあります。
如何ですか?
やや強い風でも、傘がさせないとか電線が鳴るということです。
台風・風のエネルギーを想像すると、背筋が凍りつくような気がしますね。
※風速
1秒間に流れる空気の距離です。毎秒○○.○m、または、○○.○m/sと表現します。
「15m/sの風」とは、1秒間に空気が15m動いたと言うことで、「15メートルの風」と略して言うことが多いです。
普通、風速といえば、10分間平均風速を指します。
例えば、「12時の風速が5.2m/s」というのは、11時50分~12時00分の平均風速が5.2m/sということです。
最大風速は、10分間平均風速の最大の値です。
※瞬間風速(瞬間的な風速)
風速は絶えず変化しています。ある瞬間の風速を瞬間風速といいます。
その最大値を最大瞬間風速といい、同じ時間 の最大風速の約1.5~2倍です。ときには3倍に及ぶこともあります。
※参考 気象庁 岡山管区気象台ホームページ