2008年11月28日の国会審議を経て「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」が成立しました。
2008年12月5日に公布され、公布日から6ヶ月以内に施行される予定ですが、現在のところ、まだ施行日は未定です。
第1条だけ抜粋しますと、
この法律は、現在及び将来の国民の生活の基盤となる良質な住宅が建築され、及び長期にわたり良好な状態で使用されることが住生活の向上及び環境への負荷の低減を図る上で重要となっていることにかんがみ、長期にわたり良好な状態で使用するための措置がその構造及び設備について講じられた優良な住宅の普及を促進するため、国土交通大臣が策定する基本方針について定めるとともに、所管行政庁による長期優良住宅建築等計画の認定、当該認定を受けた長期優良住宅建築等計画に基づき建築及び維持保全が行われている住宅についての住宅性能評価に関する措置その他の措置を講じ、もって豊かな国民生活の実現と我が国の経済の持続的かつ健全な発展に寄与することを目的とする。
長持ちする家を建てて、メンテナンスをきっちりするとええんやな、というニュアンスは伝わりましたか?
この法律は、国土交通大臣が「長期優良住宅の普及の促進に関する基本的な方針」を定め、所管行政庁による長期優良住宅の建築及び維持保全に関する計画(長期優良住宅建築等計画)の認定制度を設けます。
長期優良住宅建築等計画の認定を受けると、税制上の特例措置を受けられます。
そして、建築及び適切な維持保全を行った記録(※住宅履歴書)を作って、保存をすることにより、長持ちして、良質な住宅ストックの形成を図ります。
※住宅履歴書
新築時や修繕時に設計図書や施工内容などを保存する書類
住宅を評価する際に活用するほか、点検・補修などの維持管理やリフォーム実施時に使用します。
国土交通省は、「住宅履歴情報整備検討委員会」を設置し検討しています。
では、超長期優良住宅の認定基準について、興味がありませんか?
この点がまだ具体的でないので、解りにくいですが
1 一定以上の住宅性能
構造躯体(骨組みのこと)が長持ちして地震に強い。
内装・設備の維持管理がしやすい。
バリアフリー改修など変化に対応できる。
省エネなどです。
2 維持保全に関する計画
さきに書いた住宅履歴書を作って、住宅とともに保存します。
そして普及促進のため、「住宅ローン減税」と「投資減税」が創設されました。
超長期住宅の促進によって、「普遍的価値を持つデザイン」は重要な比重を占めることになるでしょう。
そして良心的で正確な「設計図書」も、もちろん良質な住宅ストックとして、欠くことのできないものです。