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アイススケート、アート鑑賞、食べ歩き等の雑記。

表現の生態系(アーツ前橋)

2020-05-28 18:00:00 | アート鑑賞
2019年の展覧会の感想です。
アーツ前橋の「表現の生態系」。
この展覧会はキュレーションが本当に素晴らしくて、心地よく思考が刺激されました。
会期中に3回観に行ったかな。
何回でも観に行きたくなる展示ってありますよね。
私にとってこの展示はまさにそんな感じでした。


糸井潤さんの写真の数々。圧巻です。
赤城山やフィンランドの木々の中。
神域との境界を示すような象徴的な場所。
じっと観ていると、その場所に吸い込まれていくような不思議な感覚でした。

尾花賢一さんと石倉敏明さんの「赤城山リミナリティ」は見せ方がすごいなって思いました。
目の前に現れる大迫力の絵。
作品の世界に引き込まれます。
そして、その作品を見守るかのような場所にいる「風男」。





このシュールな佇まいがなんとも。



三輪途道さんの猫の彫刻にまた出会えたのも嬉しかったです。
『アートプロジェクト高崎」のとき以来でしょうか。
すごーく不機嫌そうな顔をしているんですよ。この猫たち。

床の毛皮は鴻池朋子さんの作品。
とにかくそのまま動物の毛皮。
中身だけなくなっちゃいましたという感じで、顔の形とかもそのまま。
すごく生々しくて、確かに生きていたんだと感覚に訴えかけてくる。
この毛皮は触ってもOKだったので、全ての種類の毛皮を触ってみました。
動物によって毛皮の触り心地は全く違っていて、触るとよりいっそう生々しい。



そして壁面には力強い色彩の鴻池朋子さんの作品。
言葉にできないことを感覚的に訴えかけてくる。

全体的に、アーツ前橋のあの空間を最大限に生かしたすばらしい展示でした。
最近のアーツ前橋の企画展はどれも見逃せません。
どうやら6月からまた展示が始まるようですね。
もう少しいろいろ落ち着いてきたら、観に行きたいな。

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