ついにやってきました。
今回のバスツアーのメインイベント。
「やませ」での山形敦子さんと西島雄志さんのトークです。
「やませ」は通路が狭く大変人気の展示場所なので、バスの中でチーム分け。
私は先に山形さんのお話を聞くチームになりました。
山形さんの作品は「やませ」の1階にあります。
山形敦子《消えゆく土地の記憶》
イサマムラに展示されている《山の風景2023》はいつもの山形さんの作風なのですが、こちらの作品は趣がずいぶん違います。
「やませ」で展示をすることが決まったときに、ここでしかできない作品を作ることを決めたそうです。
《消えゆく土地の記憶》というのは、地図上にその名前は残っていないけれど、地元の人たちの会話の中で使われている昔ながらの地名。
「やませ」の近くのそれほど広くない範囲でもこれだけの地名があったのかとびっくり。
バスから歩いてきた道沿いも地名のオンパレード。
ところで、田舎の方って親戚や近所の人を地名で呼ぶことがありませんか?
「○○のおばちゃん」の「○○」の部分が人の名前ではなく、その人が住んでいる土地の名前だということが。
私の実家のあたりもそうですし、先日kjさんの実家に行って大村市の地図を見たときに、
「○○のおばちゃんって、この地名のことだったの?」
ってことがありました。
地図上から地名がなくなることでだんだんと記憶が薄れていくのでしょうか。
作品の上の部分は、その薄れゆく記憶を表現しているのだそうです。
ちなみに「あずきあろべ」は地名ではなく妖怪の名前なのだとか。
出会うとおへそを取られてしまうそうですよ。
山形さんのお話を聞きながらの鑑賞、素敵な時間でした。
西島雄志《環kan》
今度は西島さんのお話を聞きに行きます。
西島さんの作品は外階段を上った先のいちばん奥の部屋にあります。
「見えない気配」と「蓄積した時間」。
西島さんの作品の凜とした佇まいが大好きです。
作品の上に見える天井の穴。
実は最初から空いていたそうです。
文化財なので建物に手を加えるわけにもいかず、その穴を生かして循環する空間を作り上げたそうです。
実際に会場に行ってみると2つの部屋の間で循環しているということがよく分かります。
まさに「やませ」のこの場所でしか体験できない作品。
こちらも贅沢な時間でした。
鉾井喬《山に立ち風を捉える》
西島さんの作品のひとつ手前にあるのが鉾井さんの作品。
風を可視化したこちらの作品は、以前ビエントアーツギャラリーで鉾井さんご本人に解説していただきました。
8分19秒の露光時間で撮影した写真。
8分19秒とは太陽から地球に光が届く時間。
その時間で風がどのように動いているのかを可視化した作品なのだそうです。
この写真はまさにこの場所「やませ」で撮影されたようですね。
滝沢礼子《風・光》
滝沢さんもビエントアーツギャラリーで直接お話を伺ったことのある作家さん。
たくさんの紙を重ねた上から色をにじませていくという制作過程。
コントロールできることとコントロールできないことの狭間を見られるような滝沢さんの作品、大好きです。
特に色がじわっと切り替わっていく部分はぞくぞくします。
早崎真奈美《よわいわたしをまもる棘》
「やませ」の空間に絶妙に溶け込んだ棘。
わたしをまもるとのことですが、結局自分自身も傷つけるような危うさを感じました。
不穏さが支配する空間。
というわけであっという間のバスツアー。
最後はつむじでお買い物をしてから高崎駅まで戻りました。
今回のツアーでは伊参エリアの一部しか回れませんでしたが、それでもこのボリューム。
また自分で来なくては。
今回のバスツアーのメインイベント。
「やませ」での山形敦子さんと西島雄志さんのトークです。
「やませ」は通路が狭く大変人気の展示場所なので、バスの中でチーム分け。
私は先に山形さんのお話を聞くチームになりました。
山形さんの作品は「やませ」の1階にあります。
山形敦子《消えゆく土地の記憶》
イサマムラに展示されている《山の風景2023》はいつもの山形さんの作風なのですが、こちらの作品は趣がずいぶん違います。
「やませ」で展示をすることが決まったときに、ここでしかできない作品を作ることを決めたそうです。
《消えゆく土地の記憶》というのは、地図上にその名前は残っていないけれど、地元の人たちの会話の中で使われている昔ながらの地名。
「やませ」の近くのそれほど広くない範囲でもこれだけの地名があったのかとびっくり。
バスから歩いてきた道沿いも地名のオンパレード。
ところで、田舎の方って親戚や近所の人を地名で呼ぶことがありませんか?
「○○のおばちゃん」の「○○」の部分が人の名前ではなく、その人が住んでいる土地の名前だということが。
私の実家のあたりもそうですし、先日kjさんの実家に行って大村市の地図を見たときに、
「○○のおばちゃんって、この地名のことだったの?」
ってことがありました。
地図上から地名がなくなることでだんだんと記憶が薄れていくのでしょうか。
作品の上の部分は、その薄れゆく記憶を表現しているのだそうです。
ちなみに「あずきあろべ」は地名ではなく妖怪の名前なのだとか。
出会うとおへそを取られてしまうそうですよ。
山形さんのお話を聞きながらの鑑賞、素敵な時間でした。
西島雄志《環kan》
今度は西島さんのお話を聞きに行きます。
西島さんの作品は外階段を上った先のいちばん奥の部屋にあります。
「見えない気配」と「蓄積した時間」。
西島さんの作品の凜とした佇まいが大好きです。
作品の上に見える天井の穴。
実は最初から空いていたそうです。
文化財なので建物に手を加えるわけにもいかず、その穴を生かして循環する空間を作り上げたそうです。
実際に会場に行ってみると2つの部屋の間で循環しているということがよく分かります。
まさに「やませ」のこの場所でしか体験できない作品。
こちらも贅沢な時間でした。
鉾井喬《山に立ち風を捉える》
西島さんの作品のひとつ手前にあるのが鉾井さんの作品。
風を可視化したこちらの作品は、以前ビエントアーツギャラリーで鉾井さんご本人に解説していただきました。
8分19秒の露光時間で撮影した写真。
8分19秒とは太陽から地球に光が届く時間。
その時間で風がどのように動いているのかを可視化した作品なのだそうです。
この写真はまさにこの場所「やませ」で撮影されたようですね。
滝沢礼子《風・光》
滝沢さんもビエントアーツギャラリーで直接お話を伺ったことのある作家さん。
たくさんの紙を重ねた上から色をにじませていくという制作過程。
コントロールできることとコントロールできないことの狭間を見られるような滝沢さんの作品、大好きです。
特に色がじわっと切り替わっていく部分はぞくぞくします。
早崎真奈美《よわいわたしをまもる棘》
「やませ」の空間に絶妙に溶け込んだ棘。
わたしをまもるとのことですが、結局自分自身も傷つけるような危うさを感じました。
不穏さが支配する空間。
というわけであっという間のバスツアー。
最後はつむじでお買い物をしてから高崎駅まで戻りました。
今回のツアーでは伊参エリアの一部しか回れませんでしたが、それでもこのボリューム。
また自分で来なくては。