第43代元明天皇は女帝。
天智天皇の第四皇女・阿閇皇女で、
母は蘇我倉山田石川麻呂の娘・姪娘。
持統天皇の異母妹になります。
天武天皇と持統天皇の子・草壁皇子の正妃となり、
珂瑠皇子(文武天皇)と氷高皇女(元正天皇)、吉備内親王(長屋王妃)の母でもあります。
707年、持統天皇の愛孫であった息子・文武天皇が崩御すると、
孫の首皇子に皇位をつなぐため、即位します。
皇后の地位にも着いていない皇女が即位した初めての例です。
710年、藤原京から平城京に遷都。
飛鳥時代から奈良時代に変ります。
しかし715年、老いを理由に譲位しますが、
孫の首皇子はまだ皇位につくには若く、娘の氷高皇女が即位します。
第44代元正天皇です。
結婚経験のない独身皇女が初めて即位した例です。
日本で鋳造・発行されたはじめての流通貨幣・和同開珎は、
この元正天皇の時代です。
721年、孫の即位を見ることなく、元明天皇崩御。
724年、元正天皇は、皇太子の地位に就いていた甥・首皇子に譲位。
第45代聖武天皇の誕生です。
退位の詔で、聖武天皇を「我子」と呼び、退位後も後見人として天皇を補佐しました。
病気がちな天皇の代理で政務を遂行したといいます。
748年、元正天皇崩御。
二人の女帝母娘の陵墓は、
皇位を繋いだ聖武天皇の陵墓の北にあります。
一度、行ってみて
奈良市 奈保山東陵・西陵