交通の要所に設置された、徴税や検問のための施設・関所。
古くは飛鳥時代の天智天皇の時代には存在していたようです。
律令制で戸籍が作られ、勝手な移動を規制するためのものでしたが、
平安時代以降、関所で通行税がかかるようになります。
これは関所を設けた側の金儲けの手段である反面、
通行者に対して通行の安全を保護する義務がありました。
この関所を廃止させたのが、織田信長、豊臣秀吉でしたが、
江戸時代に入ると、再び関所が設けられ、
通行手形を用いるようになりました。
江戸在住の大名の奥方が勝手に国へ帰国すること、
江戸への鉄砲の流入阻止が、幕府によって厳重に規制されました。
まぁ、簡単にいえば関所=空港、
通行手形=パスポート、
通行税=空港使用料と考えていただければ、ご理解可能かな?
大阪府豊能郡能勢町と京都府亀岡市の県境に
「ひいらぎ峠」という峠があります。
ここに「吉野の関」と呼ばれる関所跡があります。
関所破りは重罪で、磔付にされたとか。
明治2年に政府によって廃止されるまで、全国に設置された関所。
童謡「通りゃんせ」はこれらの「関所」を舞台にしているという説があるようです。
一度、通ってみて
大阪府豊能郡能勢町・京都府亀岡市 県境 ひいらぎ峠