あやか と しょうま のパパのブログ

パパから彩加と匠真へのてがみです。いつかよんでもらえたら、たのしくおはなししよう!

第5章の38(正言)

2016-01-28 22:11:36 | 老子
以下 http://mage8.com/magetan/roushi08.html より引用

第七十八章

原文
天下莫柔弱於水。而攻堅強者、莫之能勝。以其無以易之。
弱之勝強、柔之勝剛、天下莫不知、莫能行。
是以聖人云、受國之垢、是謂社稷主、受國不祥、是謂天下王。
正言若反。

書き下し文
天下に水より柔弱(じゅうじゃく)なるは莫(な)し。
而(しか)も堅強(けんきょう)を攻むる者、
これに能(よ)く勝る莫し。
その以(も)ってこれを易(か)うるもの無きを以ってなり。
弱の強に勝ち、柔の剛に勝つは、天下知らざる莫きも、
能く行なう莫し。
ここを以って聖人は云(い)う、国の垢を受く、
これを社稷(しゃしょく)の主と謂(い)い、
国の不祥(ふしょう)を受く、これを天下の王と謂うと。
正言(せいげん)は反(はん)するが若(ごと)し。

現代語訳
この世に水よりも柔らかく弱々しいものは無いが、
それでいて固く強いものを打ち破ることにおいて水に勝るものも無い。
その性質を変えることのできるものが存在しないからである。
弱いものが強いものに勝ち、柔よく剛を制すとは世によく知られたことだが、
それを行うとなると難しい。そこで「道」を知った聖人は言うのだ、
「国家の屈辱を甘んじてその身に受ける者、その人が国家の主であり。
国家の災いを甘んじてその身に受ける者、その人が天下の王である」と。
本当に正しい言葉は普通とは逆の様に聞こえるものだ。

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1/30追記
天下の王とは、何でも人のせいにせず、責任をとれる人物だ。
聖人は、何か事があれば、まず自分に原因を探し冷静に考える。
自分が弱いと思える者は常に謙虚である。慢心せず油断しない。
水の如く柔弱なれば、どんな強者にも負けることがない。
また、本質は見かけとは逆の場合が多いものだ。明暗、強弱、正邪。。。
強がり虚勢を張る者は臆病であり、自慢し見栄を張る者は劣等感を持つ。
裏には表があり、表には裏がある。だから、正しい言葉も逆に聞こえる。

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