230413_結界
結界は宗教的な意味の言葉だ。
もっともわかりやすいのはあの世とこの世との結界だろう。
我々は無意識にあの世とこの世とを分けている。
あの世は死者の世界だ。
この結界がなければ、死者はいつでもこの世に出てきてしまう。
つまりこれが不成仏霊というやつだ。
どんな死者も多かれ少なかれこの世に未練を残しあの世へと旅立つ。
悟りを開き旅立てるものはほとんどいないだろう。
もし精神に結界を設けなければ、あの世へ行った霊はダムが切れたときのように
現世へと流れ込むだろう。
──というのは宗教的な意味での結界だ。
結界を単に「精神的な壁」という事にしたら、別なことに有効に使えるはずだ。
たとえば、「言語結界」という言葉を作ってみた。
それは言葉の意味を作っている結界だ。たとえば、水と火とでは意味がまったくちがう。
我々はイメージとして使い分けている。
この二つの言葉を別々に検索してみれば一目瞭然だ。
さっそくgoogleで検索してみよう。この時画像として見てみるともっともはっきりする。
この意味の違いが頭の中でこんがらがってしまと我々は言葉によって正常な言語活動が
出来なくなってしまう。
また人も自我が精神的な結界を持っていてある範囲からは立ち入らないように結界をは
っている。
無断で立ち入ったり、破壊したりすれば法律によって相手を訴えることが出来る。
ましてや金品を奪われたり、危害を加えられたりすれば、訴えなくても警察に取り締ま
られてしまう。
国というのも大きな単位での結界であり、それぞれの憲法によって守られている。
この結界をプーチンのように戦車やミサイルで破ってしまえば戦争犯罪行為となってし
まう。
プーチンがいかなることを言ってもそれは正当化にすぎず、人間が犯すことの出来る最
悪の犯罪となってしまう。