230617_自我とは13〈道〉
2001年307d作
ひとつの道がほしい
それがどんな道なのかわからない
自然の中の道なのかもしれない
オズの魔法使いへの道かもしれない。
さあいっしょに行こう、求めよう。
道
道
道
どこまでも続く道
歩けば歩くほど
人生がわかる
いやわかんなくてもいい
とにかく歩こう
いいやつも、悪いやつもいっしょに歩こう
時間の中の道
アインシュタインの道
探求の道
言葉の道
映像の道
物語の道
悲しかったことの道
楽しかったことの道
愉快だったことの道
道
きむずかし親父の道
がんこものの道
南無の道
俳諧の道
どうらくの道
なにもなかったという道
なにかあったという道
けむしの道
むかでの道
へびの道
狸の道
道でない道
通り道
よそみの道
びじんの道
愛する人の道
やそじの道
道である道
未知なる道
引き潮の道
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人間はいろんなものに化けることが出来る。
タヌキには狸の道しかない。しかし、演じる事によって狸になることも蛇になることも出
来る。
言葉で暗示すればいい。
巨大な脳みそが「言語回路」を作っていて自分をだますことが出来るようになっている。
完璧にちかく出来るのは人間だけだ。
生まれ落ち最初にそれをやってのけることが出来るのが母親というものだ。
母親の言葉教室の中でもっとも基本的な自我ができあがる。ゴーヤの赤ちゃんみたいなも
のだ。
これが「コアー」と言われるものだ。
したがって母親がわざとゆがんだ事を教えてしまうと、コアーそのものが病的なものにな
ってしまう。
しかし、子供は修正回路を持っていて、自分で直してしまうことも有る。
落語に親に意見する子供が出てくる。
原始社会ではシャーマンの精霊信仰が自我育に大切な役割をする。
そこでは少年が部族の一員として、自然の中でたくましく生きてゆくための知恵を自我と
する。
現代では小学校から高校までの学校で自我を育てる。学校で足りない部分は近所の友達の
中で常識的な自我を育てる。
こっちの方が重要な場合が多い。
〈自我をねらう犯罪〉
は実に多い。財産を直接ねらってくる強盗は社会の中でけっこういるが、110番すれば
すぐに駆けつけてくれるお巡りさんがいる。やっかいなのは、自我の構造を熟知し、だましで
やってくる犯罪者たちだ。
その代表がオレオレ詐欺だろう。
今でも「なんで」と言いたいぐらいお年寄りが騙されている。奴らは数百億も稼ぎまくっ
ている。
普段から自我の特殊性を勉強してれば、こういったたぐいの犯罪のほとんどを防ぐことが
できる。
わざわざ図書館で心理学の本を読まなくても茶の間で面白おかしく学ぶことができる。
それが日本にわりと多い刑事ドラマだ。
あるいは、韓ドラでも学ぶことが出来る。