そのとき、ヨシュアはルベン人、ガド人、およびマナセの半部族を呼び寄せて、
彼らに言った。「あなたがたは、主のしもべモーセがあなたがたに命じたことをことごとく守り、私があなたがたに命じたすべてのことについても、私の声に聞き従った。（1～2）
彼らはヨルダン川を渡る前に、この地に残ることをモーセに願っていた。モーセは彼らが先立ってヨルダン川を渡り、すべての戦いが終わったら帰って来て所有することを許した。
また、彼らはヨルダン川を前にした時に、ヨシュアに改めて命じられたことにも従順を約束した。
あなたがた勇士はみな、隊列を組み、あなたがたの兄弟たちより先に渡って行って、彼らを助けなければならない。
主があなたがたの兄弟たちにも、あなたがたと同様に安息を与え、彼らもあなたがたの神、主が与えようとしておられる地を所有したら、あなたがたは主のしもべモーセがあなたがたに与えた、このヨルダンの川向こう、日の出る方にある自分たちの所有の地に帰り、それを所有することができる。」（1：14～15）
主がすべての敵を渡されて戦が終わった時、ヨシュアはモーセから聞いていた言葉の通りを彼らに行った。
モーセは彼らについて、祭司エルアザル、ヌンの子ヨシュア、イスラエルの諸部族の一族のかしらたちに命令を下した。
モーセは彼らに言った。「もし、ガド族とルベン族の、戦いのために武装した者がみな、あなたがたとともにヨルダン川を渡り、主の前で戦い、その地があなたがたの前に征服されたなら、あなたがたはギルアデの地を所有地として彼らに与えなさい。（民32：28～29）
彼らが初めにモーセに誓ったことを、ヨシュアになっても変えることがないのは主に従順してのことである。
リーダーが変わっても少しも変わらずに、初めの約束に命を掛けて従い通したのは、モーセの言葉が主から出たことであり、神との約束であると覚えていたからである。
ヨシュアは彼らの兄弟愛と忠実をねぎらった。
今日まで、この長い間あなたがたの兄弟たちを捨てず、あなたがたの神、主の命令に対する務めを果たしてきた。
今あなたがたの神、主は、約束したとおりに、あなたがたの兄弟たちに安息を与えられた。今、主のしもべモーセがヨルダンの川向こうであなたがたに与えた、自分たちの所有地、自分たちの天幕に引き返しなさい。（3～5）
其処は彼らが初めに求めた地であり、彼らの妻子たちと家畜が留まっているヨルダン川の向こうに在る地である。
ヨシュアは彼らを守り導くみことばと、多くのものを与えて送り出した。
「ただ、主のしもべモーセがあなたがたに命じた命令と律法をよく守り行い、あなたがたの神、主を愛し、そのすべての道に歩み、その命令を守り、主にすがり、心を尽くし、いのちを尽くして主に仕えなさい。」
ヨシュアが彼らを祝福し、送り出したので、彼らは自分たちの天幕に行った。（5～6）
ヨシュアの送別の言葉は感動的で完全な導きのみことばである。身近に指導者が居なく無くなる彼らを気遣って、彼らの信仰を守る完璧な教えを与えた。
私たちは、あらゆる点でモーセに聞き従ったように、あなたに聞き従います。どうかあなたの神、主が、モーセとともにおられたように、あなたとともにおられますように。（17）
彼らはヨシュアの言葉に主への忠実は変わることがないことを約束して、ヨシュアのことも主に祈って戻って行った。
しかし、彼らを終始無傷に守り忠実を守られたのは主である。彼らが主を求めて忠実であることを選び取ったからである。
