大阪Lover

徒然日記

リオ五輪閉幕

2016-08-23 00:00:33 | Weblog
オリンピック、閉幕しましたね。毎度の事ながら17日間というのはあっという間に過ぎ去って行きます。因みに、「五輪憲章」では、競技期間は開会式を含めて16日を超えてはいけない、という規定があるそうです。今回の開会式は8/5(金)、閉会式は8/21(日)で、この間、17日間。サッカーは予選がその前、8/3(水)から始まっています。ところが、間に休養日があるので、開催日という意味では12日間となります。バスケットやハンドボールは、開会式翌日から21日まで目一杯あるので、16日間となります。

さて、今大会は、日本の目覚しい活躍が取り沙汰されました。メダル獲得数は、金12、銀8、銅21の合計41。これは、前回ロンドン大会の38個を更新して、過去最多です。金メダル12個というのは、東京・アテネ大会の各16個、ミュンヘンの13個に次いで、東京以降では4番目の多さになります。

中でも躍進、というか巻き返したのは、なんと言っても柔道でしょう。「折り返し」の日記でも書きましたが、特に男子柔道では、全7階級制になったソウル大会以降初めて、全ての階級でメダルを取りました。金も前回ロンドン大会では0に終わりましたが、今回は2個獲得して面目を保ちました。そして男女合わせて12個のメダルは、2位の競泳・レスリングの7個を抑えてダントツのトップでした。

さて、後半戦に入ってからのハイライトは、何と言っても陸上男子4 x 100mリレー(通称「4継」)で銀メダル獲得でしょう。優勝したジャマイカとの差は0秒33。今回アメリカはバトンパスで失格となったそうですが、それがなくても日本が前を走っていました。さらにこの37秒60という数字は、ロサンゼルス大会以降の4継の優勝タイムのうち、6大会で上回っているとのこと。今回にしても、「たられば」になるのですが、ボルトが居なければ、もしかしたらジャマイカにも勝っていたかもしれません。
メンバーのケンブリッジ飛鳥選手は現在23歳、山縣亮選手が24歳、飯塚翔太選手が25 歳、桐生祥秀選手が20歳ですから、このメンバーのままでも4年後も十分優勝の期待がかかるし、ここにまだサニブラウン・ハキーム選手も居ますからねぇ。本当に楽しみです。
それから同じ陸上の男子50km競歩で初のメダル獲得(銅)も立派でした。ゴール寸前、カナダ選手と競り合いになり、一度は3位でフィニッシュしたと思った荒井広宙(ひろおき)選手ですが、カナダチームから「走路(?)妨害」だとして審判に抗議、一度はそれが認められて失格となりましたが、その後更に日本チームがビデオを見て上訴、「どう見てもカナダ選手の方が先に肘を出している」という主張が実り、一転荒井選手の銅メダル獲得が認められました。当のカナダ選手は、再上訴はしないと発言。しかも最初の抗議も本人から出たものではなく、カナダの陸連が勝手に(?)やっただけとのこと。
今回の銅メダルは競歩では日本人初のメダル。

逆の意味でショッキングだったのは、はやり「絶対女王」レスリング女子の吉田沙保里選手が決勝で敗れたことでしょう。これまで、W杯の団体戦では、北京・ロンドンの直前に敗れたことがあるとは言え、世界選手権・オリンピックと16大会連続で優勝、特にオリンピックでは2004年のアテネ大会で正式種目に採用されてから、一度も吉田選手以外の手に渡ったことがなかった金メダルを、ついに他国の選手に奪われたショックは、周りの人間以上に本人のショックが一番大きかったことでしょう。相手のマルーリス選手(アメリカ)は、吉田選手の高速タックルをいかに封じるか、を徹底的に研究していたようです。吉田選手の手を取り、タックルに入れないようにしていました。そりゃ、3連覇していれば相手も研究してきますよね?それをまた上回って優勝をみんな目指すのでしょうが、勝負はやはり「時の運」、僅差のところで勝利の女神は吉田選手に微笑んでくれませんでした。しかしながら、今回は銀メダルでしたが、それでも世界2位です。吉田選手本人は試合後、泣きじゃくりながら「取り返しのつかないことをしてしまった」と言っていましたが、今回の敗戦で彼女の戦歴になんら傷が付くわけではないと思います。堂々と胸を張って帰ってくれば良いと思います。勝利したマルーリス選手も、「ずっとサオリと戦うことを夢見ていた。サオリとオリンピックの決勝で戦えることは光栄だ」と最大限の賛辞を送っていました。今回のオリンピックは、体操のベルニャエフ選手と言い、敗れた相手、破った相手を讃える発言が多かったのが印象的でした。
また、日本のレスリングという点では、女子が金4つを獲得。中でも伊調選手は吉田選手と同様の4連覇がかかるプレッシャーの中での優勝、そして登坂選手、川井選手、土性選手の3人の若手が初優勝を飾ったのは見事でした。特に63kg級で優勝した川井梨紗子選手は、直前に吉田選手が敗れた嫌なムードを断ち切っての優勝は素晴らしかったです。
男子は銀が2つだけでしたねぇ。グレコ1つとフリー1つ。以前(ロサンゼルス大会)なんかは、もっと沢山メダル取っていたし、金も複数個あったんですがねぇ。日本のお家芸復活に期待です。

それから、シンクロで久しぶり(デュエットで2大会ぶり、チームで3大会ぶり)のメダル(銅)獲得。井村雅代コーチが離れてから下降線を辿っていた日本シンクロチームを、ここまで立て直したんやから、井村さんの手腕はやはりすごいんだなと思います。

またバドミントンの女子ダブルスで、高橋・松友ペアが優勝しました。これも快挙です。バドミントンは長年ヨーロッパが、近年ではアジア(インドネシア、シンガポール、中国等)が強かった競技ですが、ここへ来て日本がジワジワと力をつけ、前回ロンドンでは銀、そして今回で初めての金メダルを獲得しました。

マラソンは男女とも惨敗。マラソンのメダルは女子でアテネ大会での優勝(野口みずき選手)が最後。男子に至っては、バルセロナ大会の森下選手の銀が最後です。次回大会に期待しましょう。
フェアリージャパンこと新体操日本代表チームは、決勝進出を果たしましたが、決勝では大技のリボン4本投げで失敗したらしく、8位(決勝での最下位)に終わりました。
なお、男子マラソンで、カンボジア国籍を取得し、念願の代表になったタレントの猫ひろしは、完走こそしたものの、棄権者を除いた順位では、140人中139位のブービー。それでも2時間45分55秒ですから、ある意味「素人」という点では速いのかな、と思います。

さて、リオオリンピックが終了し、いよいよ4年後には日本で2度目の夏季五輪、東京大会が開催されます。今回、日本選手団は過去最多の41個のメダルを獲得しましたから、4年後は大変だと思います。地元開催ですからひとつでもこの数を上回らないとね。でもまだまだ躍進できる競技もあると思うし、次回からは野球・ソフトボールも復活、サーフィン、空手、スポーツクライミング等新しい競技も追加されるし、伝統のバレー(特に女子)はまたメダルを目指して復活してくれるでしょう。また今回初めて開催され、実力を見せ付けたセブンスラグビーにもメダルの期待がかかります。
開催国特権で全ての競技に出場出来ますから、それだけチャンスは増えることと思います。次回大会は、多分最初で最後のオリンピック生観戦が出来る大会ですので、出来ればひとつでもふたつでも観に行きたいなぁ。

※各国のメダル獲得数(総数順)
1位…アメリカ(121個)
2位…中国(70個)
3位…イギリス(67個)*1
4位…ロシア(56個)
5位…ドイツ(42個)*2
5位…フランス(42個)*2
7位…日本(41個)*2
*1)金メダル獲得数は英国27に対し中国は26
*2)金メダル獲得数はドイツ17、日本12、フランス10の順


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