大阪Lover

徒然日記

王者復活!

2017-01-31 14:00:28 | Weblog
1月16日からスタートしていた、今年のテニスのグランドスラム第1戦、全豪オープンは劇的な幕切れでした。
先日の日記にも書いたように、今大会は、男女ともハイシードの選手たちが早期敗退することが続いていました。
まず、一足早く土曜日に決勝を迎えた女子シングルス。決勝に上がってきたのは、昨年末1位の座をドイツのA.ケルバーに明け渡した、前女王のセリーナ・ウィリアムズ(以下セリーナ)と、その姉、ヴィーナス・ウィリアムズ(以下ヴィーナス)。セリーナは35歳、ヴィーナスは36歳の大ベテラン。特に、セリーナはここ数年もGSで優勝したり、長年に亘り世界ランク1位を維持するなど、その力量が衰える兆しは見えないものの、姉のヴィーナスは年齢から来る衰えもさることながら、一時期「シェーングレン症候群」という自己免疫症の一種を発症し、Top10から外れることが多くなっていました。ヴィーナスがGSの決勝を戦うのは、2009年のウィンブルドン以来、8年ぶり。また姉妹で決勝を争うのは、その1年前の2008年のウィンブルドン以来で、その時はヴィーナスが勝っています。
この姉妹対決はしかし、世界ランク通りの結果に終わり、妹のセリーナが2年ぶり7回目の全豪OPチャンピオンの座に就くと同時に、オープン化以降女子のGS優勝最多記録だった、旧西ドイツのS.グラフの優勝回数22回を更新し23回目の戴冠となりました。
この優勝により、昨年8月の全米オープン以降、それまで186週守り抜いたNo.1の座を、ドイツのA.ケルバーに譲り渡していましたが、セリーナは再び世界No.1の座に返り咲くことが決まっています。

一方の男子シングルス決勝。今大会のファイナリストは、奇しくも昨年後半を怪我で棒に振ったかつてのNo.1であるロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の2人。特にフェデラーは2012年のウィンブルドンを最後に、GSの優勝から遠ざかっており、しかも昨年の全豪オープン後に膝の手術をしてから4月に一度は復帰したものの、7月以降またリハビリで休養しており、今大会がスタートする前の世界ランクは17位(第17シード)でした。
一方のナダルも、2014年のフレンチオープンを最後に優勝から遠ざかっており、昨年の終盤は手首の故障で全ての試合出場をキャンセルしております。
この手負いの二人による決勝はしかし、故障明けとは思えない素晴らしいパフォーマンスをお互いに見せ、フルセット、3時間に及ぶ戦いの末、最後は史上最強のテニスプレイヤーとの呼び声も高い、フェデラーに軍配が上がりました。ただ、試合を通した中でのアンフォーストエラー(ミス)はフェデラーの方が多く、特に最終第5セットの第1ゲームで、フェデラーのサーブゲームをいきなりナダルがブレイクした時には、このままナダルが一気に寄り切るのか?と思いましたが、そこは試合巧者のフェデラー。今大会のサーフェス(コートの表面)が、非常に速いハードコートであったこともフェデラーに良い方に作用し、怒涛の4連続ゲーム奪取で勝負有りとなりました。

それにしても今年の全豪は、例年になく荒れた大会になりました。錦織選手が早々に敗退したのは残念でしたが、今後の活躍に期待しましょう。

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