復帰？

俳優の高倉健さんが、役者に復帰するというウワサがあるそうです。

http://www.excite.co.jp/News/entertainment_g/20110224/Cyzo_201102_post_6662.html

「高倉健」と言えば、泣く子も黙る（！？）「東映ヤクザ映画」の主演、というイメージですが、俺は、実はそのころの健さんは、知りません。
俺の中での健さんの代表作と言えば、1983年の「南極物語」での潮田隊員役ですね。彼の演技を初めてまともに見た作品でもあります。俺が高一の時でした。
この「南極物語」は、今でも俺の中では、ベスト1の作品です。

そしてもう一つの代表作は、「鉄道員（ぽっぽや）」。こちらは全部を見たワケではないのですが、この時の撮影のエピソードが健さんの人柄をよく表していると思います。
健さんが、非常に律儀な性格であることは、今となってはよく知られていると思います。彼はこの「鉄道員」の撮影の際、雪の降る屋外の撮影であるにも関わらず、自分の出番ではないからと言って、ロケバスの中で暖を取るでもなく、ずっとそとで、しかも立ったまま、焚き火にも当たらず、他の人の撮影が進行するのを見守っていた、というエピソードを聞いたことがあります。当然、健さんぐらいの大御所が、座りもせず火にも当たらず、では、他の役者さんたちは座ったり、暖を取ったりが出来ずに、難儀したという話。健さんらしいエピソードだと思います。

その健さんが、表舞台から姿を消して、4年近くになるらしいのですが、引退したというワケではなく、恩人の逝去に伴い、長い間喪に服していただけらしいのです。
今年の2月で、80歳となった健さん、世界に誇れる数少ない俳優さんの一人ですから、また表舞台に戻ってきてほしいものです。