ばん馬のいる風景-BANEI Photo Gallery -

ばん馬や馬文化のコラムと少し写真。

馬具製作実演~ガラについて

2024-12-18 20:57:29 | コラム
8月のばんえいグランプリの週に、馬具製作実演が行われました。
中村鉄工さんと、旭川の福森浩さんです。中村さんはきれいな背吊りや呼び出しでおなじみ。
この日は、ガラを作っている旭川の福森さんにいろいろと話を伺いました。

福森さんは、ホワイトキャップなどを管理していた元調教師です。
中に入っているクッションは稲藁。今は藁を細かくすることが多いので、切られていない状態はなかなか手に入らず、地元や宮崎産を使っているそう。宮崎は、鰹のタタキで使うため用意されているそうです。

籾殻は結構大きな袋で片方分。写真では、ガラに隠れ、椅子の横にある袋がそうです。
写真にある、軽くて小さめのガラ(2尺2寸)で870グラムだそうです。入れては棒で突きを繰り返し、ちょうど良い硬さにしていきます。

蕎麦殻でも試したけど固まらず、麦(海外の馬車用などに多い)だとばん馬の力には耐えられない。結局稲がいいそう。
「先人の知恵だわ〜!」と何度もおっしゃられていました。
皮は水で少し濡らして作業します。サランラップの芯や綿棒の入れ物などを活用していました。

福森さんは、同じく旭川で馬具を製作していた大河内(おおこうち)さんの形見の道具で籾殻を詰めていました。十勝馬具の鵜沼さんにも話を聞いて勉強したそうです。
私がばんえいを見始めたころは馬具屋として、鵜沼さん、大河内さんの名前をよく聞きました。

昔は士別や富良野、北見で作っている人がいて、士別は「士別がら」と呼ばれ人気だったそう。「柔らかくて1回そりをかけたらすぐなじむ」といい緑色が特徴だそうです(今も緑はあるけど全て士別というわけではないはず)
富良野の「とらや」も好んでいた方がいるよう。それぞれオリジナルの型や作り方があって、調教師らは好みを選んでいたようです。

一部Twitterに載せました。動画もあります

久しぶりのブログ。毎週書いてみよう、と思い立って2週で止まってしまった笑
いろいろ書いてはいるけど精査ができてない。マイペースでいきます…
ということで、今回は少し前のことを覚書として載せました。
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